熱帯アフリカ原産ナス科の植物「唐辛子」。その品種は今や2000種類以上あるそうです。もともとは多年草らしいのですが、日本では越冬が難しいので1年草として扱われているとか。
近年は、唐辛子の中に含まれる「カプサイシン」という成分が新陳代謝を高める働きを持っていることから、ダイエット効果がある、と脚光を浴びました!
このカプサイシン、じつは実の中心に種をつけてぶら下がっている部分(わた、花胞)で作られるそうです。だから唐辛子の中で一番辛いのは、この部分なんですね。食べる時には気をつけましょう。
さて、お料理のお話にうつりましょう。唐辛子料理といえば、まず韓国料理が思い浮かびます。おいしいですよねえ~私も大好きです!そこで、白菜がお安くなっている今、キムチを手作りしてみてはいかがでしょう。
まずは材料。基本的なものは、白菜・塩(粗塩)・アミの塩辛・粉唐辛子・にら・しょうが・にんにく・砂糖もしくははちみつ・だし汁。いろいろとキムチのレシピが載っているサイトをのぞいてみましたが、上記のものは必ず使うようです。
作り方は、白菜をまず塩漬けにして、漬かったら水洗いしてよく水気を切る。次に「ヤンニョム」を作り、それを葉と葉の間にはさみこみ、後は発酵するまで漬けておく、といった流れです。
この「ヤンニョム」は、いわば「キムチの具」。韓国の方に聞くと、魚介類の塩辛を入れないものはキムチじゃない!とのこと。キムチに使うのは、アミの塩辛が定番のようです。(ちなみに「アミ」は、エビの一種です。)
次に粉唐辛子。日本のものでは辛すぎておいしくできません。まろやかな辛さを出すためには、韓国産の粗挽きのものを使いましょう。
漬ける時の注意点としては、塩漬けした白菜の水気をしっかりきること。他の漬物もそうですが、漬ける時に余分な空気を入れないことも大切です。
実は先日わたしもキムチを漬けました。これが意外と!?おいしくできました。
私のオリジナルレシピ(目分量で作るのでかなり怪しいのですが、だいたいの分量を・・・)は以下の通りです。
白菜:1キロ(塩漬けする。塩の目安は白菜の5%)
アミの塩辛と粉唐辛子:各大さじ5
おろしたにんにく:4かけ分 おろしたしょうが:2かけ分
おろしたりんご:2分の1コ分 にら:1わ
はちみつ:大さじ1~2 ほんだし:大さじ1
本格的なレシピを知りたい方は「オモニの家」 、「韓国名菜館」をご覧ください。
唐辛子、韓国料理ときてもう1つ欠かせないのが「コチュジャン(粉唐辛子を主原料にした辛みそ)」という調味料。チャーハンや炒め物に入れたり、鍋料理の辛みのアクセントにしたり、幅広く使える調味料です。冷蔵庫にあると、すぐにコリアンテイストが味わえますよ。
寒さが厳しくなるこの頃、さあ今日は唐辛子のカプサイシンパワー全開で体の中から温まりましょう~
<関連サイト>
韓国名菜館:http://www.meisaikan.com/rcp/index.htm
韓国家庭料理のレシピ集と関連情報
オモニの家:http://www.melon.net/omoni/ryouri/oryo.html
韓国家庭料理のレシピ集
spice&herb:
http://www.sbfoods.co.jp/spiceherb/hyakka/text/spj05.htm
唐辛子をはじめその他スパイスとハーブに関する情報
激辛料理のお話:
http://www.fujitv.co.jp/jp/kurashi/tabe/j064.htm
唐辛子の辛みの効用についての解説
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。