植木・庭木/庭木・花木の種類と育て方

深まる秋に、モミジを楽しむ(2ページ目)

日に日に秋が深まり、紅葉前線もただいま南下の真っ最中。紅葉というと、真っ先に思い浮かぶのがモミジではないでしょうか。今回は、このモミジの楽しみ方をご紹介します!

畠山 潤子

執筆者:畠山 潤子

ガーデニングガイド

家庭で楽しむモミジ

モミジの種
プロペラ状のモミジの種
モミジはもともと日本に野生種が自生していて、そこから江戸時代の頃より様々な園芸品種が作り出されてきました。 古くは万葉集から百人一首など、数々の和歌にも登場する馴染みの植物でもあり、一般家庭の庭木として広く普及しているのも頷けますね。

柔らかな印象のモミジは、和・洋どちらの庭でもマッチしますし、さほど手間はかからない方なので、家庭にもお勧めの樹木です。

【管理のポイント】
モミジ
乾燥すると、繊細な葉がカリカリになることも

植え場所は日向から半日陰まで向きますが、西日や夏に強い日光が照りつける場所は避けたほうが良いでしょう。排水性・保水性の良い土壌を好み、水はけが悪い土では根腐れを起こす場合がある一方、乾燥しすぎも嫌います。特に芽吹き時期の乾燥には注意しましょう。

植え付け・植え替えは、休眠期に行います。

剪定は、細枝を抜く軽い枝透かし程度であれば、盛夏を除いて可能です。細い枝は付け根を握って幹もとの方に曲げると、パキンと根元から簡単に折り取ることができます。

モミジは自然樹形で楽しむので、剪定は枝透かしと徒長枝を取り除く程度が基本ですが、手で折り取れないような太さの枝を剪定する場合は休眠期に行います。

活動期に剪定をすると、樹液が流れて枝枯れを起こしてしまう場合があるので、芽吹き前に済ませてしまいましょう。

モミジを庭の彩りに

新緑のモミジ
芽吹きの葉が、すべて緑色とは限らない
よく赤ちゃんの手を「モミジのような手」なんて例えたりしますが、実際のモミジの葉形は5裂の「手のひら状」だけでなく、3裂のものや繊細な細葉を持つもの、葉がカールする「獅子葉」というものもあり、枝が下垂する品種もあります。

またモミジの多彩な品種の中には秋の紅葉を楽しむものだけでなく、「出猩々(デショウジョウ)」のように芽吹いた葉が「新緑」ならぬ「新茜色」になるものや、「鬱金(ウコン)」のように秋に黄色く色付くものなどもあります。我が家のモミジ「珊瑚閣」は、冬でも赤い梢を楽しむことができる品種です。四季折々の色彩を楽しめる樹木として、お庭に取り入れてみてはいかがでしょう。

最後に「もっとモミジについて知りたい!」と言う方へ、モミジの名の由来や、様々な品種の図鑑、紅葉の仕組みなどモミジについて詳しく解説されたサイトをご紹介します!

【カエデとモミジ】
【にっぽんのもみじ】

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