快適収納セオリー
片づけすぎて殺風景な暮らしは味気ない。個性のある部屋にしたい! |
・モノが出ていてもスッキリ
・時間がなくてもスペースが足りなくてもOK
・無理なく片づく
収納スタイルです。
そのスタイルをつくる快適収納セオリーは次の4本立て。心得とか原則とか固い言葉ばかりですが、どの項目もガイドが実践しアドバイスをする経験から得た収納の成功法則です。
思い通りに収納できないと思ったら基本に戻りましょう。
快適収納の心得
私たちは物事を処理するときに、何を優先するか考えて行動しています。それは収納も同じです。優先順に処理することで、複雑なことでもシンプルに進めることができます。まずは次のポイントを参考に、優先項目を箇条書きにしてみましょう。頭の中が整理されて、何から手をつけてどう進めたらいいのか自分の立ち位置が見えてきますよ。
1.モノの優先順
"何を何処にどのくらいしまうかの基準に"
たくさんある持ち物のなかでも、大切にしているモノ・好きなモノ・よく使っているモノほど収納するときの優先順位が高くて、持っていることすら忘れているモノは順位が低くなります。服、食器、本などカテゴリーで順位をつけてみると、モノとの関わり度合いに強弱があることも分かります。
例:”食器が好きなので、本は読んだら処分してスペースをキープしよう”
モノ・コト・トキのバランスをとりながら考えをまとめてみよう。 |
"整理収納にかけるエネルギーの基準に"
家事、育児、仕事、趣味、介護など、やるべきことやりたいことが色々とあるはず。自分の体調や生活のリズムによって、活動に費やせるエネルギーは変化します。
どんなときにも今は何を優先するべきかを判断して、無理することなく気持ちよく過ごせるよう臨機応変に整理収納に向けるエネルギーを配分します。
どんなときにも今は何を優先するべきかを判断して、無理することなく気持ちよく過ごせるよう臨機応変に整理収納に向けるエネルギーを配分します。
例:”子どもが入園するまでは育児中心。少しくらい散らかっていても気にしない。”
3.トキの優先順
"片づけるタイミングを見つける基準に"
1日、1週間、1ヶ月、1年といったタイムスパンのなかで、どのタイミングでどのくらいの時間をかけたら、心地いい暮らしができるのか。隙間時間を使ったり、週末にまとめて済ませるなど、優先順に生活時間のプランを立ててその中に片づけのタイミングを組み込みます。
例:”仕事で疲れて帰るから、寝る前の5分で部屋を片付けたい。”
こうして優先順をつけてみると、あれもこれも満遍なくこなす必要のないことがはっきりします。それが片づけや収納のスタート地点です。
快適収納の3原則
収納は自分自身や周囲の条件に左右されやすいもの。引っ越し、家族の変化、転職、体調などそのときどきに収納のあり方が変わります。その変化に柔軟に対応していくために基本原則が役立ちます。収納がうまくいかないときにこそ、この原則に戻って軌道修正をするといいでしょう。場所と方法と量のバランスをとりながらやってみよう。 |
"使う場所の近く、生活の動線上に"
そのモノを使いたい場所、ついでに出し入れできる場所、手が届きやすい位置、目の届く範囲なら生活の流れのなかに収納する行為が自然と入り込みます。日常の行動を見つめて最適な場所を見つけましょう。
2. しまい方を決める
"並べる、重ねる、入れる、吊るす"
しまうときに最も大事なことは出し入れがしやすいこと。たくさんしまうこと、見た目にきれいにしまうことは結果としてついてくるもの。使い勝手に合ったしまい方を選んで、モノの活用率を上げましょう。
3.しまう量を決める
"基準はスペースに収まる分量で"
スペースには限りがあります。モノが増えたからといって、収納家具を増やしたり詰め込んではいけません。使うチャンスがないモノにかけるスペースも手間も無駄なことです。自分で管理できる量に抑えましょう。
快適収納アクションの3原則
何処に何をどうしまうかが決まっていても、片づけが習慣にならないと散らかることに。いつも気持ちいい収納状態を無理なくキープしたいものです。そのための3原則は、すでに知識として知っていることと思いますが、あらためて日頃の行動に意識をよせるポイントをまとめておきます。「戻さないと落ち着かない」感覚を手に入れたい。 |
出したら、使ったら、用が済んだら、すぐに元の場所に戻しましょう。
使う頻度の高いモノほど、出し入れしやすい収納場所を選んで。
2.要らないモノは捨てる
なくてもすむモノ、要らないモノを見つけ出して捨てましょう。
日頃から減らす努力をして、余分な買い置きもしないように気をつけたい。
3.使いやすくしまう
探し物や忘れ物がなく、出し入れしやすい方法にしましょう。
詰め込み、しまいすぎや凝りすぎた方法に頼らない。
分かりきったことほど、なかなか実行できないもの。快適収納への道は単純なことを繰り返す、その積み重ねです。
ところがつい応用の道にはいって道具やテクニックに頼りたくなるのですが、そんなときこそ脇道にそれない7カ条をおさらいしましょう。
快適収納を実践する7カ条
片づけているうちに、いつの間にか収納のための収納テクニックになっているかもしれません。うまくしまえたところで満足して、そのまま使わなくなっているモノはありませんか?使うための収納という本来の目的を忘れないように、次の7カ条で収納法を点検してみましょう。1.記憶に頼らない
どこに何があるかひと目で見渡せる収納が理想。納戸や物置はモノの配置図を簡単に書き留めておきましょう。
2.収納用品に頼りすぎない
収納用品がありすぎると、しまうことが目的になって使いやすさが後回しになりがち。しかもモノが増えるたびに収納用品を買い足すのは悪循環。何をどうしまいたいというニーズと収納スペースと相談しながら、道具を絞り込みましょう。
3.とりあえず箱はひとつまで
とりあえず置いておこう、あとで捨てようと思う保留のモノを無制限に増やしてはいけません。とりあえずの箱は一つまで、場所は一カ所だけに限定しましょう。
ラベルをつけてひと目で分かりやすく。 |
片づけた直後はきちんと収まっていても、やがて収納スペース不足に。空きスペースは保険と思って、ゆったりとしまいましょう。
5.収納スペースのキャパシティに従う
普段使いのモノを手の届く範囲にしまえば、それで理想の8割収納に。それでも収まらないなら、使用頻度の低いモノだけ上の方にしまいましょう。
6.収納スペースとモノとの相性をみる
間取りのどの位置でどんな寸法の収納なのか、場所ごとに特徴があります。その特徴としまいたいモノとの相性をみながら、しまい方を決めましょう。
7.暮らしに合わなくなった収納を見直す
子どもの成長や家族数の変化など暮らしは収納に直結しています。いったん決めた収納であっても戻しにくい、探し物が増えたなど不都合がでてきたら、暮らしに合った収納法に変えましょう。
気持ちに余裕をもって収納すればきっと上手くいきます。