収納/達人の収納術と実例集

インテリアのプロの自宅に隠された収納法(2ページ目)

インテリアと深く関わりをもっているテーマが収納です。それならば、インテリアデザイナーが実践している収納を見るに限る!というわけで、ガイドがそのアイディアを拝借してきました。

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

動く棚

一戸建ての住まいでゆったりとした玄関。「いいな~収納がいっぱいあって・・・・」
と羨ましく思ってそれで終わりなのですが、氏家さんがこうおっしゃっていました。

「奥行きが深いから下駄箱には向かないんです。でも、こういう本棚がありますよね」と収納のヒントを頂きました。
奥行きが深いなら深いなりに、使いやすい方法を考えればいいというのです。市販の本棚でスライド式のものを見たことはありませんか?前後2列に棚があって、手前が左右に動かせる本棚。その本棚のように、前後に分ければ奥まで使いこなせるというわけ。
そこでその考え方を、私たちの暮らしにもあてはめてみましょう。
市販のキャスターつきの棚やワゴンを探そう。
奥行きの深い物入れを、うまく使いこなせていますか?押入とか、廊下の脇にある物入れや物置など。
そんな収納でも奥行きを利用して手前と奥の2列にすれば、靴をはじめレジャー用品、寝具、季節家電などを使用頻度に応じて使い分けができます。物入れの奥にはカラーボックスのような既製品の棚を置いて、手前はキャスターつきの家具にして動かせるようにすればいいのです。そして、奥には子どもの作品やアルバムなど使用頻度の低いモノをしまっておきます。

冷蔵庫や食器棚、吊り戸棚など小さな収納スペースも、「前後2列で手前可動」の発想をもってすれば、死蔵品のない活用率の高い収納に生まれ変わります。

ただし、ここで大事なことは後ろにしまってあるモノが正面から見えるようにすること。手前に置くキャスターつき家具は、左右に動かせるだけの余裕をもたせておきます。前列も幅いっぱいに置きたくなる気持ちを抑えると、出し入れがしやすくて管理がラクです。「めいっぱい詰め込みたい」気持ちのコントロールが、収納にとっては重要なのでお忘れなく!

さらに思いやりを感じる収納を見つけました。
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