香りうっとりな引き出しで愛され収納を(2ページ目)

雅な香りを愉しむ

世界三大美樹の一つで、高野山では霊木とされている高野槇。悠仁様のお印でもあります。その高野槇と名付けられた「にほひ袋」はちょっぴりスパイシーで深山を思わせる香りです。参考：香舗「椿屋」

「にほひ袋」は白檀や丁字など、古くから伝わる天然香木を砕いてチップにしたものを小袋に詰めたものです。

着物や浴衣をはじめ和装小物には、伝統の芳しい「にほひ」が似合います。その深く複雑な香りの奥には、源氏物語を連想させる高貴な世界が引き出しいっぱいに広がって、ものを慈しむ心を芽生えさせてくれます。

その「にほひ袋」には防虫香もあるので、引き出しの中身を守るにはうってつけです。しかも、ブレンドされた香木の種類によっては、ランジェリーへの移り香として「和」な素材だからこそ演出できる、粋な香が愉しめます。

森の香りでセラピーな気分

香りが弱まってきたら、サンドペーパーで削ると復活します。これなら経済的＆エコ。参考商品：くすのき防虫ブロック

衣替えの季節になると、電車で乗り合わせた人の服からナフタリン臭が……なんてことが、かつてはよくありました。近ごろは無臭の防虫剤が出回っているので、衣類に臭いがつくことがなくなりました。衣類の防虫といえば、今では合成された商品が主流ですが、天然のものではクスノキから採れる樟脳が有名です。

クスノキをブロックに加工した防虫剤は、その木ぎれからメントールのような爽やかな香りが漂ってきます。 カンファーホワイトという名前のエッセンシャルオイルがありますが、和名では樟脳。防虫ばかりではなく、その香り成分によって心を刺激してさわやかな気分にしてくれるそうです。
香りのパワーで虫除け＆セラピーが期待できます。

アロマの香りで消臭＆芳香

ネーミングから香りを想像して選ぶのが楽しみ。参考商品：ハイフレッシュナー

純粋に香りを愉しむ方法もあります。 例えば、引き出しに好きな香りの石鹸を入れておいたり、使い終わった香水を入れると、衣類にほのかな移り香が漂います。 香水を使わない人なら、ランジェリーからのかすかな香りは清潔感があって、しかもセクシー。

もう少し積極的に香りを使いたいときには、消臭と香料成分でできた製品を使うといいでしょう。
ランジェリーはもちろんのこと、アウターでタバコの臭いがついてしまって気になるときにも、ハンガーと一緒に掛けておけば、翌日はいい香りに包まれています。
香りだけで悪臭をとろうとすると、臭いと混ざり合って逆効果になりますが、消臭機能付きなら純粋に移り香だけ残るのが利点です。

引き出しやクローゼットすべてに使いたい香り商品ですが、数がかさむとちょっぴり財布がいたむ気がします。でも、ランジェリー収納は別格！ 香りがもたらす効果にはうっとりです。


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