収納

食卓から始める片付けアクション

いつの間にか食卓が定位置になってしまった調味料、箸、眼鏡、タバコ、サプリメント...気を許すとどこまでも増えてしまいがち。そんなモノ達をオシャレに要領よく整理するコツは魅せる意識で。

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

見慣れた景色を一新しましょう

慣れるというのは危険なことです。毎日その場所にあれこれ放置してあることが当たり前になってしまいます。その代表的なポジションが食卓。

いつも使うからすぐに必要だから、食卓に出してある方が生活の流れがスムーズになるというモノ達ってどの家庭にもあることでしょう。最初は遠慮がちに2、3置いてあったモノがやがて食卓の一角を占める。そうなるとさすがに気になるから、トレイやカゴを使って整理整頓めいた形をつくってみたり。

ところがそれが逆効果。其処が気の許せる場所となってしまって、他の場所にあった爪切りのようなモノまで入り込むことに。そんな場所から2,3歩下がって観察してみると、其処からモノが消えてくれたら気持ちよい食卓になるのに、そう気付くはず。


食卓からアクションを起こす

箸やスプーン類はカゴに収めてリモコンはそのまま置いて。このバスケットは棚の隙間も有効に使えます。
食卓をスカっと片付ける方法として最も有効な行動は、壁から食卓を離して置くこと。何故ならば食卓が壁際に置かれると、その際部分はモノにとって居心地がよい場所になってしまうから。つまり、壁のせいで食卓が棚と同じ存在になってしまうのです。

その状況を解消するには、食卓の周りに空間をとることです。そして、これまで食卓にのっていたモノを食卓中央に集めると場違いな印象に、端に寄せてみると不安定な感覚になります。

そこで食卓にモノ達の行き先をつくる方法として、引出し付きの食卓へ交換できれば良いのですが、すぐにそれは無理。そんな時には、食卓の縁に引っ掛けておくだけのハンギングバスケットを使うのが手軽です。これなら食卓の上からモノの姿は消えても、使いたいとき直ぐに取り出せて直ぐにしまえます。


縦置きにトライする

取っ手を中心に2段トレイが回転。一番下の段が深いので箸、スプーン、フォーク入れに。本来は化粧品を入れるケースですが……参考商品:コスメティックオーガナイザー
ところが、他の家具レイアウトとの都合で壁につけないと食卓のおさまりが悪いということも。それなら食卓にあっても演出効果のある粋な解決を。そこで肝心なことはオシャレ感のある実用品を探すこと。壁際に置くグッズとしてアートが感じられる物であれば尚宜しいのです。

それは外見だけではありません。食卓の上にあるモノが収まるサイズ、そしてその収め方。立てておける箸、スプーン、サプリメント、調味料。平らに置きたいコースター、箸置き。ふりかけの袋や食べかけのお菓子のことも想定した実用も考慮。

さらに横に広げておくスタイルのグッズよりは縦に積み重ねるスタイルの方が、食卓のアクセントとして相応しくなります。何故なら横広がりに置くと食卓が棚代わりに見えてしまうから。ところが背の高い物を置くことによって食卓がステージに見えてくるから不思議。

モノが人の目にどう映ってどんな印象を与えるか、そこを計算に入れておけば出し放しが飾り付けに変化する。その1例が食卓の演出です。横広がりの置き方を縦方向に積み上げるとどう見えるか、手近にあるモノで試しにやってみてください。

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