引越しでは、大変な思いをすることもある一方、不要なものを整理できる喜びもあります。身の回りにあふれる不要なもの。引越しを機に一気に処分して、新天地で身軽に生活を送るぞ!と意気込むものの、なかなかそうはいかないところが困ったものです。
引越しの荷物整理、誘惑に負けないで!
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ベッドの下から、久しぶりにお目にかかるものが、ぞくぞくと……。 |
居住年数が長くなればなるほど、引越しの際にタンスやふすまの奥、ベッドの下から長年忘れ去られていた雑誌、衣類などが次々とあらわれてきます。どうしても見つからなかったくつしたの片方が見つかった時など、懐かしさのあまり「こんな所にあったんだ!」と思わず歓声をあげてしまいそうです。もう片方は、とっくにごみに出されているにもかかわらず……。
久しぶりに出あった感動はともかく、これに終始しているとまったく整理がすすまないどころか、これもとっておきたい、これも大切な思い出……と、引越し準備にブレーキがかかってしまいます。引越し準備中は、さまざまな誘惑に打ち勝たなければなりません。絶対に必要なもの、あれば便利なもの、不要なものを見分けて手際よくすすめていきたいものです。
いざニューヨーク!引越しは、全て業者におまかせ
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気持ちは、すでにニューヨーク。でもその前にする事は? |
今回インタビューをさせていただいた方は、ご主人の海外赴任でニューヨークに引越しされたSさんです。Sさんは、ご主人と2人のお子様との4人暮らし。40代を目前に初めての海外生活を送ることになりました。引越しは、すべて引越し業者におまかせ。段取りよく引越しが出来るはずだったのですが、引越し当日に大きな選択を強いられてしまいました。
海外の引越しの苦労は、何といっても荷物の選別
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どれくらい積めるのだろう?必要なものの選別が、引越しのカギ |
海外引越しといっても、その規模は留学生の引越しから家族の引越しまで様々です。自費での引越しなら、必要な荷物は現地で調達、引越し費用をできる限り節約したいもの。でもSさんの場合は、ご主人の異動による転勤。会社が依頼した引越し業者が梱包から荷出し、不要なモノをトランクルームへと、すべて手配してくれます。Sさんがすることといえば、家の中のものを携帯荷物、航空・船舶荷物、国内保管荷物、処分品などに仕分けることだけです。
とりわけ心配だったのは、船舶荷物。会社の規定量はCFT(=キュービックフィート/約30立方センチメートル)という単位で表されています。会社の規定量を段ボールに換算すると、約70箱分。といわれても、どれ位の容量になるか簡単に想像がつきません。しかし、この規定量を超過した荷物については、実費負担となります。Sさんは見積りの際に、全ての荷物が規定量内で収まるのか、引越し業者に確認しました。
引越し業者は、Sさんが持っていきたい荷物の計算を始めます。「大丈夫ですよ、これ位なら。」すっかり安心したSさんは、なんの心配も抱かず引越しの当日を迎えることになりました。
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