一人暮らし/一人暮らしの引越し・初期費用

一人暮らしに合う電話の引き方

「電話を引くには電話加入権が必要」と聞いたことがありませんか。でも、加入権って何? 必要なの? そんな疑問にお答えし、ひとり暮らしに合った電話の引き方を提案します。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド

携帯電話が普及した現在、ひとり暮らしでは固定電話を引かない人も多くなっています。

しかし、インターネットを使いたい場合に携帯電話では不便。手軽な価格で常時接続ができるADSLにも電話回線は必要です。また、連絡先が携帯電話だけというのは社会的な信頼が得られるかという点でも不安が残ります。
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「でも、電話を引くにはどうしたらいいの?」「電話を引くのには加入権が必要なんじゃないの?」「加入権が高いって聞いたことがあるけど…」などと思う人も多いはず。
そんな不安や疑問を解決するために、今回は、電話を引くための仕組みやサービスを詳しく紹介します。あなたのひとり暮らしに合った方法を考えてみましょう。



● 電話加入権って何? 必ず必要なの? ●

自宅に新しく電話を引くためにNTTに申し込む場合、必要になるのが施設設置負担金72,000円。これが、いわゆる電話加入権と呼ばれているものです。この電話加入権さえもっていれば、引越などでもう一度電話を引くことになっても、新たにNTTから加入権を買う必要はありません。
電話加入権は、税金滞納の際に差し押さえが可能という財産でもあり、その権利を売買することができます。NTTでは買取りはしませんが、電話取引業者がその売買を行ったり、個人が加入権の譲渡をすることができます。つまり、新規でも中古でも、加入権さえ持っていれば、日本国内ならどこでも電話が引けるわけです。

ただし、以前はこの電話加入権を持っていない場合、新たに電話を引くことはできませんでしたが、2002年2月からNTTは新たなサービスを開始し、加入権を持っていなくても、月々の利用料を持っている場合よりも多く負担することで電話を引くことができるようになったのです。

では、そのサービスの詳細を見てみましょう。


● 加入権不要で電話を引けるサービスとは? ●

「加入電話・ライトプラン」は、加入権なしでも電話を引くことができるサービスです。契約料や工事費など約11,100円は必要ですが、加入権を買うよりは初期費用を安く抑えることができます。
ただし、このプランは加入権を買わなくていい代わりに、基本料金が普通の加入電話に比べて640円割高になっており、利用の一時休止などもできません。

「ライトプラン」と「加入電話」の違い
 ライトプラン加入電話
施設設備負担金なし72,000円
契約料800円800円
基本料(月額)2,390円1,750円
工事料2,000円なし
利用停止できないできる
権利の譲渡できないできる
質権設定できないできる
回線の移転できるできる
※NTTの住宅用の電話の基本料は3種類。加入する電話局の規模に応じて1450円、1600円、1750円に分かれる。いずれの場合もライトプランはプラス640円となる。
※利用休止とは、海外出張などで一定期間使用を止めること。
※質権設定は、固定電話を担保に質店などから融資を受けること。


この場合、9年4ヶ月以内の利用ならば、NTTで加入権を購入するよりもトクになると考えられます。ただし、先ほど述べたように中古の電話加入権は、電話取引業者によってNTTよりも格安で取引されています。

では、加入権はどのように取り扱われているのでしょうか。

(加入権購入方法・あなたの場合は?)
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