神前式もキリスト教式のように友人にも出席してもらうケースが多くなっています |
日本の伝統的な挙式スタイルの神前結婚式。ここ数年キリスト教式が圧倒的に増え、ホテルでは95%以上がチャペルを選ぶと言う人気でした。しかし最近では厳かな雰囲気を味わえる神前式での挙式もひそかにブームとなっているようです。
生田神社での紀香・陣内挙式効果もあって、これからますます神前結婚式が増えていきそうですが、今回は挙式の進め方など三三九度や玉串奉奠といったマナーをお伝えします。
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紀宮さまと黒田さんのご結婚式も神前式でした。
気になる、紀宮さまのご結婚式
厳かにそして神聖な儀式を行うスタイル
日本の伝統的な挙式スタイルの神前結婚式といっても実はその歴史は浅いのです。明治33年に大正天皇のご成婚のスタイルが神前結婚式でした。大正天皇のご成婚は、宮中の歴史の中で初めて皇居内の賢所(神前)で行われ、それ以後一般市民にも関心を集め広がっていったのです。
最近はホテルや結婚式場には神前結婚式の準備が整っており、凝ったつくりや演出のできる挙式をされる方がほとんどです。ちなみに結婚情報誌「ゼクシィ」が調査した2006年度の人気度ではこんな結果が出ました。(実際に行なわれた挙式の形式の全国平均比率)
・キリスト教式 65%
・神前式 16%
・人前式(じんぜんしき)16%
神前式がひそかにブームといってもやはりキリスト教式が多いですね。クリスチャンでもないのに西洋への憧れは強い?のかもしれません。
出前OK?神前挙式
神前結婚式は必ず神社や神殿でなければできないのでしょうか?もちろん出前でも可能なのです。レストランやガーデンパーティができるような場所でも神前結婚式はOK。
そのためにはあらかじめ神職の方に事情を話して、お願いしなければいけません。最近は神社以外でも神前式を対応してくれる理解ある神職の方も増えているようです。
ひもろぎ(神事で神霊を招き降ろすために、清浄な場所に榊(さかき)などの常緑樹を立て、周りを囲って神座としたもの)を用意して、降神(こうしん)という祈祷(きとう)やまじないによって神を招き寄せる儀式を行うと後は、神社と同じように結婚式を行うことができるのですからありがたいことです。
花嫁の服装
神前式と言えば、新婦は白無垢か色打掛。白無垢は日本古来の最も格式高い礼装です。打ちかけや帯、小物とすべて白一色。文金高島田のかつらに挙式の時は綿帽子か角隠しをつけます。
新郎は黒の五つ紋羽織袴。色打掛は朱や赤など鮮やかな色地に刺繍や金箔がほどこされた豪華な打掛です。
また神前式だからといって和装にこだわらなくてもいいのです。ウエディングドレス姿での神前挙式もOKです。
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