鏡餅とは?作り方や飾り方や飾る時期はいつからいつまでかを解説
鏡餅は元々「年神様」へのお供えものでした
鏡餅は元来、年神様へのお供えとした餅のことで、その形は「三種の神器」鏡・玉・剣を表しているといわれています。鏡が餅、みかん(だいだい)が玉、干し柿が剣を表しています。また、餅を二重に重ねているのは「重ね重ね」という願う気持ちを表しているとか、陰(月)と陽(太陽)を表しているとも言われています。
鏡餅のもちはかつては、もっと平たいものだったそうで、現在は中高になっています。また、鏡餅の名前の由来の一つに、平たくて丸いことから鏡に似ているからこの名前がついたという説もあります。
<目次>
正しい鏡餅の飾り方
鏡餅の飾り方はそれぞれに意味があります。裏白は長寿と夫婦円満、昆布は「喜ぶ」、だいだいは「代々栄える」、串柿「幸運を取り込む」、ゆずり葉は「家系が絶えずに続く(ゆずり木は新葉が成長してから旧葉が落ちる)」という縁起をかついだものです。正式な鏡餅の飾り方は、半紙を敷いた白木の三方に重ねた丸もちをのせ、そのまわりに橙(だいだい)、裏白、昆布、ゆずり葉などと縁起物の海の幸と山の幸を飾ります。
鏡餅の作り方
一般のご家庭では、基本さえ押さえておけばアレンジは自由です。三方に半紙を敷いて、大小のおもちをのせて、葉がついたみかんを置くだけでも十分です。三方がなければ、四角いお盆を変わりに使ってもいいでしょう。鏡餅を飾る時期 いつ飾る?いつ取り払う?
お正月かざりの門松や鏡餅は、12月13日から28日の間か、30日にかざりますが、29日は「苦」に通じる、31日は「一夜飾り」といって不吉を嫌いその日には飾らないことになっています。お正月飾りは1月7日には、とり払います。地方によっては10日、15日のところもあります。一般的に元旦から7日までを「松の内」といいますが、松の内とは年神様がいる期間のことをいいます。地方によっては松の内の期間もかわります。
鏡餅を飾る時期は?いつ飾りいつ取り払うのか
また、お正月が終わると、1月11日にお供えしていた鏡餅をさげて、木づちでたたきわり、いただく行事、「鏡開き」をします。割ったもちはお汁粉や雑煮にしていただきます。日本古来の伝統を大切に
最近の鏡餅は真空パックになったものもあり、便利になりました。しかし、筆者の小さい頃はあちこちでお餅つきが行われて年末行事の楽しみの一つでしたが、現代ではこんな光景も見られません。ぜひお餅つきなどの伝統行事を各地域社会でどんどん復活してもらいたいものです。【関連記事】