初誕生の祝いは、赤ちゃんの満1歳の誕生日をお祝いする行事。みなさんもご存知かと思いますが、日本は昔から「数え年」という年齢の数え方をしていました。数え年はお正月がくると一つ年をとるという数え方です。ですので、欧米のように誕生日を祝うという習慣はありませんでした。しかし、赤ちゃんが生まれて初めて迎える誕生日だけは盛大に行なわれていたそうです。
祝い方は? |
祝い方は、地域によってさまざまです。餅をついて背負わす、踏ますというのが全国的に多く行なわれているようです。この初誕生を祝ってついたもちは、「立ちもち」「力もち」などとよばれ、ふろしきにつつんであかちゃんに背負わします。この赤ちゃんの健やかな成長を願うこのような風習は、全国各地で今でも行なわれています。これも地域によってさまざまな風習がありますので、詳しくは地域の年配者の方にお聞きください。
かつては、双方の祖父母や親戚、仲人など大勢の人を招いて行ないましたが、現在では家族だけか祖父母や兄弟など内輪だけで行なうことが多いようです。昔のように出世魚の魚や赤飯などの膳を囲んで盛大に祝いの宴を開くのではなく、祝い膳も洋風になり、ろうそくを一本たてたバースディケーキで祝う事が一般的になっています。特に赤ちゃんは体調や機嫌の変化が激しいので調子をみて行なえばよいでしょう。
また、お餅つきもたいへんなので、最近では和菓子屋さんで「祝い餅」と頼めば大丈夫なお店もあります。紅白のお餅(鳥の子餅)で代用する場合もあります。
ちなみに筆者の子供たちも経験済み。その時の様子は、ばっちりビデオに収録しています。将来、自分達が父親母親になった時にぜひこの習慣を伝えてほしいものです。また、生まれてちょうど一年の区切りなのでこの際に今まで(出生、命名、お宮参り、お食い初め、初節句などの行事)たまった写真やビデオの整理をやってしまいましょう。
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