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ニットをしまう~シワ・虫対策~(2ページ目)

ニットのお手入れが済んだら、次の冬まできちんとしまっておきましょう!シワ、虫対策のポイントをお届けします。

毎田 祥子

執筆者:毎田 祥子

家事ガイド

虫はつけない、寄せ付けない!

虫よ来るなー!

ニットを食べる害虫は数種類。暖かい今年に限らず春にはすでに活動を始めています。
今できることは、虫の嫌いな環境をつくること。
そのためのポイントは、『栄養(汚れ)を残さない』『虫好みの湿度にしない』『防虫剤を置く』ことです。


虫はどこから来る?

衣類につく虫はどこからやってくるのでしょう?一口に虫といっても一種類じゃありません。

たとえばカツオブシムシは、洗濯物を干している間に成虫が衣類に卵を産み付けます。シーズンオフにしまう前の衣類は、取り込む前にパサパサするとか、念を入れるならブラッシングをするとよいです。

ウールや綿素材が好きなイガやコイガは、すごく小さいのでクローゼットのすき間からでも入ってくるため、防ぎようがないといわれます。


栄養を減らす

ウールなど動物系の繊維を食べる虫ですから、汗や食べこぼしなどの汚れも好みます。汚れを残さないことは言うまでもありません。

素材そのものについてはどうしようもありませんから、特別大切なものには防虫カバーをしておきます。


湿気を極力ためない

クローゼットやタンスの中は湿気がこもりやすい上、梅雨どきの湿度は特に、虫の天下です。

湿気を含みやすいウールは上へしまう
大切なものは真空にできる袋に入れる
除湿剤を置く
時々開けて風を通す

などの対策をしておきましょう。


防虫剤を置く

防虫剤にもいくつか種類があります。強い臭いが特徴のナフタリンは揮発しにくく効果が長持ちし、しょうのうは効き目がやわらかなので着和服や毛皮など向き。このほか、無臭で使いやすく一般的なピレスロイド系、少し臭うけれど即効性があるパラジクロルベンゼン系があります。

防虫剤を使うときは以下の点に注意しなければいけません。

  • 防虫剤が苦手とする素材を注意書きでチェック
    たとえばパラジクロロベンゼン系の防虫剤は金銀ラメと相性が悪くダメ、この点ピレスロイド系なら大丈夫ですが苦手な素材もあるのでやはり注意書きをチェックします。
     
  • 防虫剤はケース内の一番上に置く(薬剤は下へ流れるから)
    ※袋に入っていて大丈夫なものもありますが、大事な衣類には直接触れないようにする方が安心。
     
  • 何種類もの防虫剤の併用は厳禁(化学反応を起こして衣類が傷むことがあるから)
    ※防虫剤の併用については、併用しても大丈夫な種類もあります。注意書きに書いてありますので、必ず確かめましょう。
     
  • 有効期限を確認
    長期に渡って使う防虫剤は、いつの間にか「お取りかえ下さい」マークになっているなんてことも。次のシーズンまでの期間を計算して買うなど、覚えやすくしておくとよいかもしれません。

    また、薬品ほどの効果はありませんが、シダーウッド(杉の一種)のウッドボールやエッセンシャルオイルも効果があります。こちらも衣類に直接触れないように要注意。


    さて、次ページでは「シワよつかないでー」についておとどけします。 >>次ページへ
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