元気だから健康診断は必要ない?
私たちは、会社などで数年に一度は健康診断を受けます。健康診断を受けることで、外から見てもわからない病気の兆候を発見することができ、早期治療を行うことができます。では、ペットはどうでしょうか?一部の飼い主さんは、ペットの具合が悪いときだけ動物病院にかかり、定期的な健康診断は受けてはいません。動物病院は病気のときに行く場所で、病気ではないときには行かなくていいと判断している人もいるらしいです。でも、それは間違いです。
ペットも私たち人間と同じように、外から見ただけではわからない病気があります。ペットの健康を維持するためには、定期的な健康診断は必要です。健康だから健康診断を行う、と考えるようにしてください。健康だからこそ、その健康状態を維持するために、健康診断をするのです。
定期的な健康診断を行うことで病気を早期発見することができます。また、病気にはなっていなくても、あなたのペットの種類に多く見られる病気について注意すべきことを教えてもらったり、気になるペットの行動について教えてもらったりすることもできます。
また、何かの病気をしたあとは、定期的に健康診断を行うことで、その病気の再発やその病気に関連して発症しやすい病気を注意することができます。動物病院で健康診断を勧められたときは、「元気だから必要ないです」なんて言わずに健康診断の予定を立ててください。
なお、小さなペットの健康診断を行う場合は、事前に動物病院に健康診断をしてくれるかどうか確認するようにしてください。動物病院によりますが、健康診断用のメニューがあって、どういったことを行うか説明してくださることもあります。また、健康診断を行うときには、日ごろ気になっているペットの行動などについても質問するといいでしょう。動物病院によってはペットの行動に関する指導(しつけ指導など)を行うところもあるようです。
ペットの健康を維持するために
私達飼い主は、ペットの健康を維持するために動物病院の協力が必要です。病気を治してもらうだけでなく、健康を維持するためのアドバイスを的確にくださるのは、ペットを診てくれている獣医さんです。言い換えれば、獣医さんがあなたのペットを診て、必要なことを教えてくれるからこそ、私達はよりいっそうペットの健康を維持することができるのです。インターネット上にはいろいろな話が飛び交うものですが、ほとんどすべての獣医さんや AHT の方は動物病院に来たペットに元気になって欲しく、元気なままでいて欲しいと思っています。
それなのに、私達飼い主が獣医さんを困らせ、ペットの健康を維持できないようになってしまってはいけません。ペットの健康を守りたいと思う気持ちは私達も動物病院の人たちも同じです。ペットが病気のときは気が動転してしまいやすいものですが、獣医さんを困らせたりせずにペットの健康を守っていってください。