小動物/鳥類の飼い方

鳥用ペレットの選び方(3ページ目)

先日、TSUBASA シンポジウムに行って来ました。シンポジウムで行われたいくつかの講演の中で私が特に興味を持ったのは、鳥の栄養に関する講演でした。鳥用ペレットの選び方を知っておいてください。

執筆者:村田 亜衣

サプリメントの注意点

ヨウム
ヨウムはカルシウムとビタミンD3を多く必要とする鳥です。
果物は思っているより栄養価が低くて、ペレット選びには不安がある。そうなると、必要栄養量を満たすためや、健康維持のためにサプリメントを与えることを考えるのではないかと思います。でも、サプリメントも与えるには注意が必要です。

同じサプリメントでも製品により成分の含有量は変わります。必ずパッケージの成分含有量を確認し、飼っているペットの必要栄養素量を補える製品を選びましょう。成分含有量を確認せずに与えてしまうと、補うためのサプリメントが特定の栄養素を過剰に摂らせてしまうおそれがあります。

サプリメントには、粉状のものと水に混ぜて与えるものがあります。粉状のものはごはんに混ぜて与えるタイプになりますが、ミルワームやコオロギなどの昆虫にまぶして与える場合は、まぶしてから30分以内に与えるようにしましょう。30分以上経過してしまうと、コオロギは身体についた粉を落としてしまいます。

水に混ぜて与えるタイプのものは、日光(紫外線)によって栄養素が劣化するおそれがあります。ケージの置き場所や水の設置場所を工夫して使うといいでしょう(講師の先生は、水溶性のサプリメントはおすすめしない、とおっしゃってました)。

ペレットは鳥の種類で選ぼう!

セキセイインコ
セキセイインコはカルシウムとビタミンD3を多く摂り過ぎてしまうおそれがある鳥です。
市販されているとはいえ、まだまだ鳥用ペレットの流通量は少なく、欲しくても入手するのに苦労している人もいるのではないかと思います。なかなか入手できないからと言ってほかの種類の鳥用ペレットを代用で使うのは、おすすめできません。鳥は種類によって必要な栄養素量が違うため、ほかの種類の鳥用ペレットを使うことで特定の栄養素を過剰に与えてしまったり、必要量与えられなかったりするおそれがあるからです。

ペレットは、飼い主にとっては扱いの簡単なフードです。でも、鳥は種類が多く、種類によって必要な栄養素量は変わりますので、1種類のペレットで何種類もの鳥のごはんをまかなうのは無理があります。飼っている鳥の種類でペレットは選び、数種類の鳥を飼っているならば数種類のペレットを使うことを検討してください。上手に使えば、ペレットは飼い主の負担を減らし、鳥さんの健康を維持するアイテムになると思います。

鳥用ペレットを扱っているオンラインショップ

今回のシンポジウムを行った CAP! のように、オンラインショップでペレットを販売しているお店があります。欲しい種類のペレットがなかなか見つけられなかったり、どのペレットがいいのかわからない場合は、オンラインショップの利用を検討してみるといいと思います。どのペレットがいいかわからない場合は、飼っている鳥の種類や飼育環境を伝えて、どのペレットが最適か相談するといいでしょう。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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