小動物/ペットのしつけ

馴らす努力をした子とは強い絆ができる

ペットショップには、すでに人間に馴れている子を望まれる方が多く来るのだそうですが、馴れた子よりも自分が努力して馴らした子の方が、飼い主との絆は強くなります。

執筆者:村田 亜衣

ペットショップに小さなペットを買いにくる方には、すでに人間に馴れている子を望まれる方が多いのだそうです。そして、購入後にペットが噛みついたりすると、ペットショップに相談というかクレームというか、噛まれたショックやそれ以降飼い続けることへの不安などを連絡してくる方が多いらしいのです。でも、新しい環境(購入された方の家)に移ってすぐは隠れたり、威嚇したり、場合によっては噛むことも珍しくないと思います。

手乗りのセキセイインコ
手乗りに育てるには時間が必要ですので、すでに手乗りに育てられている子を求める方は少なくありません。

馴れた子を欲しがるのはなぜ?

人間に馴れている子を欲しがるのには、それなりの理由があると思います。一番わかりやすい例えは、手乗りの鳥さんではないでしょうか。自分で手乗りにしようとすると、数時間おきの挿し餌など、時間が取られるものです。そして、働いている人や小さなお子さんがいらっしゃる方など、思うように時間が作れない方にとっては、手乗りにしたくてもするための時間が作れないので、すでに手乗りに育ててある小鳥を買いたいと思うのではないでしょうか。

また、猿の仲間に見られるように、赤ちゃんのときに人間に育てられないと人間に馴れることがものすごく難しい種類というのもいますので、種類によっては馴れた子を望むのは当然のことかもしれません(数種類の猿を飼育しているとある施設では、人間に馴らすためにその施設で産まれた赤ちゃん猿は事務職の女性の方が洋服の中に入れて育てると聞きました。この話を聞いたとき、私がこの施設で働きたくなったのは言うまでもないでしょう)。

それでは、ウサギやハムスター、フェレットなど購入してから飼い主が馴らすことができる種類のペットは、どうして馴れた子が欲しいと思うのでしょうか?

馴らすための時間が作れないのでしょうか?
ということは、世話や遊ぶための時間も作れないのではないでしょうか?
世話や遊ぶ時間も作れないのならば、ペットは飼わない方がいいでしょう。

初めてペットを飼う人は、人間に馴れているペットを飼う方が飼いやすくていいと思います。でも、初めて飼う人でも、ペットへの愛情や熱意があるならば、自分で馴らすことを私は勧めます。
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