小動物/ペットのしつけ

馴らす努力をした子とは強い絆ができる(3ページ目)

ペットショップには、すでに人間に馴れている子を望まれる方が多く来るのだそうですが、馴れた子よりも自分が努力して馴らした子の方が、飼い主との絆は強くなります。

執筆者:村田 亜衣

馴れた子より馴らした子の方が飼い主との絆は強い

おやつを食べてるシマリスさん
馴らすことでペットとのスキンシップをとりやすくもなります。
ペットショップで「人間に馴れた子」を購入することはできます。彼らは人を恐れずにいるので飼いやすいといえるでしょう。でも、「人間に馴れた子」=「あなたに馴れた子」ではありません。

ペットとの関係は、飼い主が築いていくものです。毎日の世話や遊びなどともに過ごす時間をかけて、お互いの関係を築いていきます。ものすごく仲のよい、羨ましがられる関係を築くこともできれば、飼っている意味がよくわからない関係を築いてしまうこともあります。

最初から人を恐れない子よりも、人を恐れ、警戒心を持っている子の方が、その警戒心を解くために飼い主は頑張りやすくなります。そして、より強い絆を作りやすくなります。

苦労する時間は短い方がラクだと思いやすいのかもしれません。でも、苦労する時間が長い方が、そのあと(馴れたあと)の関係が強く、長い期間よりよい関係でペットと暮らせると思います。

種類を問わず、ペットを飼ったらペットとの関係を作る時間は必要になります。それは、「人に馴れた子」であっても同じです。ペットとの関係を作る間には、噛まれることもあれば威嚇されることもあるでしょう。でも、それを乗り越えてこそ、ペットとの関係はいいものになるのだと思います。

ペットとのより良い関係を作るために

困難を乗り越えてこそ、自分とペットのいい関係は作られる。そう思って、どうぞペットを馴らす努力をしてください。噛まれたら、なぜ噛まれたのかを考え、その問題を乗り越える努力をしてください。

飼い主が努力をしていないペットは、見ていても悲しいものがあります。「見るだけのペットだから」と飼い主が馴らす努力をしていなかった子や、飼い主の関心を惹くために強く噛むことしか方法を知らなかった子(怒られることも、ペットにとっては飼い主の関心を惹く1つの方法です)。どちらも私が養子に迎えた子たちですが、行動の意味を考えると悲しかったです。

ペットショップで人間に馴らした子でも、飼い主が努力を怠れば、人に対して警戒心や恐怖心を持つ子に育ってしまいます。ペットとのいい関係を保つには、飼い主の努力は絶対必要です。

噛まれたり、威嚇されたりしてもくじけないでください。あなたの努力がペットに安心や信頼を持たせ、あなたとペットの絆を強くするのですから、くじけずに努力し続けてください。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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