猫の七不思議
「そこにいい物件あるよ!」とでも言いたげにお手伝いをしてくれるのは、猫によくある行動に思います。 |
なぜ猫の印象が極端なくらいにいろいろあるのか。それは、猫の行動を予測できない人が多いからではないかと私は思います。たとえば猫の目。光(日光)の量により黒目の大きさが変わる猫の目は、日本では忍者が時間を判断するのに利用していたそうですが、なぜ黒目の大きさが変わるのかわからない人にとっては、不思議でしかないでしょう。また、夜道で光る猫の目が怖い、という人も少なくありません。
敏捷に動くことも、行動の予測を難しくさせているのかもしれません。猫は、小さなペットでいうならば、鳥やモモンガ、サルなどと同じで3次元に動くので、足元にいると思ったら机の上やテレビの上に移動します。3次元での動きを想定していない人にとっては、行動の予測が難しいと感じられるのではないかと思います。
名前を呼んでも来るときと来ないときがあるなど、人間の希望どおりに動いてくれないところは「気まぐれ」と言われてしまいます。もちろん、猫にしてみればちゃんと理由があって猫自身の判断で行動を決めているだけなのですが、猫の理由がわからない人にとっては気まぐれに感じるのでしょう。
足音を立てずに歩くので、知らない間にそばに来ていることもあり、それが人を怖がらせることもあります。日本で妖怪になっているのも、光る目や足音をせず歩くなど人を怖がらせる要素を持っているからかもしれません(参考までに:子供の頃飼っていた猫は、ときどき油を舐めていましたが妖怪にはなりませんでした)。
小さなペットと仲良くなる猫もいます。特にフェレットとは仲良くなりやすいようです。 |
でも、猫の行動を不思議に思わない人は、すんなりと小さなペットと暮らしていかれると思います。不思議に思わなくてもペットの行動の意味を知ろうとする努力は必要になりますけどね。
なお、猫についてよくある思い込みによる勘違いには、次のようなものがあります。勘違いしないように気をつけてくださいね。
- 猫にはトイレのしつけが必要
猫は、柔らかい砂地で排泄をし、排泄物を埋める習性を持っていますので、猫用のトイレを用意すればまずほとんどの猫がそこで用を足します(基本的にトイレのしつけは不要)。 - 猫の爪とぎの意味
猫は、2つの意味で爪とぎをします。1つは武器として使えるように爪を尖らせておくため。もう1つはマーキングをするためです。どんなにマメに爪切りをしていても、猫は爪とぎをします。また、爪を抜いてしまうのは、猫から武器を取り上げ、マーキングできないようにすることになりますので、虐待と言ってもいいと思います。 - 猫は自由に外に出れないと可哀想
飼い主が生活していて狭くて困る家(部屋)でないならば、猫もその空間だけで我慢してくれます。室内にひなたぼっこスペースやキャットタワー、ダンボールを積み重ねたもの、昇り降りできる段差のある家具などを置いて猫の好む動きができるようにしてあるならば、我慢する必要もないくらいに満足してくれます。