小動物/小さなペット関連情報

ビタミンを知ろう!(2ページ目)

野菜や果物は、小さなペットに副食として与えることが多いのですが、みなさんはどのように選んでいますか?野菜や果物に含まれるビタミンを考えて選んでみませんか?

執筆者:村田 亜衣

ビタミンB群

ビタミンBは、身体が糖や脂肪をエネルギーに変えるために必要な栄養素です。ビタミンB群には、B1、B2、B6などいろいろなビタミンBが含まれており、中でもビタミンB1(チアミン)は神経や筋肉組織を維持していく上で大切なビタミンです。ビタミンB1が不足すると、注意が散漫になったり、脚がうまく動かせなくなったりすることがあります(ハリネズミのWHSは、ビタミンB1不足が原因ではないかという説があります)。また、人間の場合には、ビタミンB1不足から乳酸が蓄積されることによる疲労倦怠感も起こります。

ビタミンB1は麦(小麦胚芽100gあたり1.82mg)や豆類(大豆100gあたり0.88mg、枝豆100gあたり0.31mg)に多く含まれており、野菜(きぬさや100gあたり0.15mg、小松菜100gあたり0.09mg)や果物(みかん100gあたり0.12mg、バナナ100gあたり0.05mg)にはあまり豊富には含まれていません。

ビタミンC

ビタミンCは、コラーゲンの生成や活性酸素の働きを抑える抗酸化作用がある栄養素です。また、免疫力を高めたり、鉄の吸収助けて貧血の予防もします。肌のことを気にしている方や、タバコを吸うとビタミンCは破壊されるため(タバコを1本吸うと約20mgのビタミンCが破壊されます)、タバコを吸う人には気にして摂られているビタミンでもあります。

ビタミンCが不足すると、皮膚や血管等の細胞間の結合が緩み、傷の治りが悪くなったり、皮膚の張りがなくなったりすることがあります。歯茎や皮膚から出欠を起こす壊血病になりやすくもなります。また、免疫力が低下することから病気にもなりやすくなります。

ビタミンCは野菜(ブロッコリー100gあたり120mg、パセリ100gあたり120mg)や果物(柿100gあたり70mg、いちご100gあたり63mg)に多く含まれていますので、副食として与える野菜や果物類を選ぶことで補ってあげることができます。

 >>次のページでは、脂溶性ビタミンについて説明します。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます