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キャリア教育実践プロジェクトで学べること ペットショップで働きたい!(2ページ目)

フリーターやニートなどの働く意欲が少ない人たちへの対策のひとつに、「キャリア教育実践プロジェクト」という事業があります。今回、この事業でペットショップに職場体験に来た中学生を取材してきました。

執筆者:村田 亜衣

鳥かごの掃除
鳥かごの掃除は初めての経験だったかもしれません。

ペットショップが求める人材

ペットショップで働きたいと思う人は多くいます。あなたも1度ぐらいは思ったことがあったのではないでしょうか? そこで、ずばり、ペットショップが求める人材について聞いてきました。ペットショップが求めるのは、次の条件をクリアしている人です。

  • 3Kの仕事だと理解していること
    ペットショップの仕事は、汚い、臭い、危険と3つの「K」がつく仕事です。動物の排泄物を掃除したり、動物の臭いが自分について臭い人になっていったり、入荷したての動物には噛まれることもあったりと、辛いことが多い仕事だということを理解していないと、ペットショップで働くのは大変でしょう。

  • ペットが商品だと理解していること
    ペットショップはペットを売るお店です。入荷したての幼いペットを大事に育て、あなたにすごくなついたとしても、その子は買われていくのです。ペットワールドの店長さんは、学校の先生に例えて説明してくださいました。育てた生徒を卒業させる学校の先生のように、新しい飼い主のもとに行くペットを見送り、新入生が学校に入ってくるように、ペットショップにも常に新しい子たちがやって来ます。ペットショップは、ペットを飼う場所ではなく、ペットを飼い主に渡す場所だということを理解して働かないといけません。

  • 接客の仕事だと理解していること
    ペットショップにはいろんなお客さんがきます。あなたと同じようにペットのことを熱心に考える人も来れば、あまり興味はないのに買いに来る人もいるでしょう。ペットのことを聞きにくるだけで買っていかない人も来れば、買ってもすぐに死なせてしまい次の子を買い求めにくる人もいるかもしれません。

    人間が好きじゃないと接客業は厳しいです。いろんな人がいることや言葉のやりとりを楽しむ気持ちがないと、接客の仕事は大変難しい仕事になってしまいます。あなたとまったく違う考えどころか、あなたには思いつかないようなことを言ってくる人もお客さんとして来る可能性があります。そんな人にも気持ちよく接客できるようでないと、ペットショップで働くことは難しいでしょう。

フードの取り替え
ペットがたくさんいるので、フードを取り返るだけでも一仕事でした。

ペットショップには不向きなタイプ

逆に、「こんな人では務まらない」というペットショップで働くのが不向きなタイプも聞いてみました。ペットショップに限らず、どんな仕事にも共通するものがあるように思います。

  • 身体が動かない人
    ペットショップは、展示しているペットの世話や買い物に来たお客さんの接客など、動くことの多い仕事です。ペットが散らかしたフードの掃除やお客さんへの説明など、自分で気が付いて動くことができないと、ペットショップで働くのは難しいでしょう。

  • 急な欠勤が多い人
    欠勤をその日の朝連絡してくるような人というのは、自己管理ができていない人と判断されます。そして、自己管理のできない人は、動物の管理もできないと判断されます。厳しいと感じるかもしれませんが、自己管理については多くの職業で求められるものです。急な腹痛などで欠勤することがあっても、それが続くようでは自己管理ができないと判断されますので、急な欠勤が多い人はいろいろな職業について、働くのが難しいといえるでしょう。

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