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野鳥や野生動物と上手に付き合うために知っておこう! 鳥獣保護法

野鳥や野生動物は法律で守られています。それを知らずに捕まえたり、捕まえたものを譲渡や販売した場合には罰せられます。野鳥や野生動物を保護する法律「鳥獣保護法」の基本部分は知っておきましょう。

執筆者:村田 亜衣

この冬も、野生のメジロの捕獲・販売をした人が摘発されるニュースがありました。
あまり気にしていなかった方もいるかもしれませんが、野鳥の捕獲・販売で摘発されるニュースは毎年報道されています。
ペットショップにもいるメジロ。どうしてペットショップで買わずに野鳥を捕まえて飼いたい・販売したいと思う人がいるのでしょうか?

メジロが捕まえられる理由

メジロは体長10cm~15cmの小さな野鳥です。
名前のとおり、目のまわりが白く囲われたようになっています。
決して数の少ない野鳥ではないので、見たことのある人も多くいるでしょう。

ペットショップでメジロを見たことのある人は、野生のメジロとの違いに気が付いたかもしれません。
ペットショップにいるメジロは、ペット用に輸入されている外国産。
目のまわりの白い部分などに日本のメジロとの違いがあります。

でも、外見の違いだけで野生のメジロが捕まえられるわけではありません。
野生のメジロとペットショップのメジロの1番の違い、それは鳴き声です。

鳴き声も鳥の楽しみ

鳥を飼っている人の多くは、鳥と触れ合うこと(手乗り)を楽しみにしています。
でも、忘れてはいけないのが「鳴き声」。
鳥を飼う楽しみのひとつに、鳴き声を楽しむことがあるのです。

私は鳥を飼っていませんので、庭に来る鳥達の鳴き声を楽しませてもらっています。
鳥に詳しく無いために、どの鳴き声がどの鳥の声なのか私はわかりません。
けれども、庭に来る鳥達の鳴き声はとても気持ちのよいものです。
毎朝、台所で聞く彼らの鳴き声は、朝をすがすがしいものにしてくれ、1日を気持ちよく過ごさせてくれるスタートをきってくれます。

野生のメジロとペットショップにいる外国産のメジロは鳴き声が違います。
そして、鳴き声の違いから、ペットショップで購入するのではなく、野生のメジロを飼いたいと思う人がいるのです。
しかし、無許可で野鳥を捕まえることは違法です。

野鳥と野生動物は法律で保護されています

鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護法)」では、次の場合を除き、野鳥や野生動物を捕獲することを禁止しています。
  • 学術目的などで捕獲許可を得ている場合
  • 狩猟シーズンに狩猟場内で狩猟を許可された人が、狩猟対象とされた野鳥および野生動物を捕獲する場合
  • 農林業において、事業活動の際に捕獲することがやむをえない野鳥、鳥類の卵および野生動物で環境少令で定められたものを捕獲する場合
ちょっと難しい言葉になってしまいましたが、許可を得て捕獲するか、狩猟シーズンに決められたルールに基づいて狩猟するか、農林業の事業においてやむをえない場合に捕獲する以外は、野鳥および野生動物の捕獲は禁止されているのです。
ですので、無許可で野生のメジロを捕獲することは違法になるのです。
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