ペットショップにいた仔ウサギさん。お客さんの人気を集めていました。 |
世の中の不況に合わせるかのように、ペット飼育者数が減ってきているらしい。
本当なのでしょうか?
ペットブームは終わった?
確かに、一時期のようにテレビや雑誌で取り上げられることは少なくなり、ペットブームは去っていったように思います。
ペットショップの数も減ったように思います。
でも、それだけでは飼育者数が減ったとは言えません。
そこで、3ヶ月前にいた個体のうち、どれくらいが今も展示販売されているか、とあるペットショップでこっそりと観察してみました。
ハムスターやウサギ、モルモット、セキセイインコや文鳥といった若い世代に人気の高い種類はどんどん入れ替わっていました。
中には1週間もペットショップにいない個体もありました。
これだけ見れば、まだまだペットブームと言えるように思います。
しかし、ヨウムなどの大型鳥類、フクロウなどの猛禽類、ミーアキャットやフェネックなどのエキゾチックは、私が観察した3ヶ月の間には売れませんでした。
店員さんの「はい」の声に合わせて羽を掲げたヒメコンゴウインコ。芸達者でした。 |
売れるペットと売れないペット
売れなかったペットには、共通して言えることがあります。
それは、飼育が簡単ではないこと。
しっかりとした飼育施設を用意する必要のある種類やペットとして飼う場合の情報・病気についての情報が少ないなど、ペット初心者には勧められない種類です。
また、鳴き声やしつけの問題など、飼う上で努力を必要とされる可能性が高い種類でもあります。
これだけだと、飼い主が無理をしなくなり、自分に飼える種類を考えてペットを選ぶようになったと思えます。
でも残念ですが、それだけが理由だとは思えません。
これらの種類に共通して言えることに、値段が高いこともあるからです。
お店で産まれたというコモンマーモセットの赤ちゃん。3匹産まれたからと、1匹は店員さんたちが育てていました。 |
リストラや転職もペットと別れる理由
不況で生活が厳しくなるのは誰もが同じこと。
収入が減っても、その中でやりくりしていかなければなりませんから、ペットにかけられるお金というのも節約されているのでしょう。
その結果として、8,000円のウサギは買えても150,000円の大型インコは買えないのかもしれません。
また、飼育施設や食事にかけるお金も、ハムスターにかけるのとミーアキャットにかけるのではなかり金額が違います。
リストラや転職でペットを手放すしかなくなったという人も増えています。
ペットにかけるお金と時間が作れなくなってしまったり、転職に伴って引越しする社宅がペット不可なために連れて行かれなかったりする人です。
仕事を選ぶ余裕があれば、ペットと別れずにいられる仕事を選ぶでしょう。
でも、選ぶ余裕が無いに等しい今の時代、自分を優先せざるを得ないこともあるのです。
法律の問題
さらに、来春からは法律の問題も出てきます。
一部で騒いでいたような大きな影響は無いと思われるのですが、輸入規制などにより価格が上がれば、ペットを買う人は減るかもしれません。
届け出を義務づけられたら、手放す人が増えるのかもしれません。
新しい飼い主を探してください!
もし、あなたがペットと暮らし続けられなくなったとしても、
決して捨てることだけはしないでください。
新しい飼い主を探してください!
新しい飼い主を探してください! もし、あなたがペットと暮らし続けられなくなったとしても、 決して捨てることだけはしないでください。 新しい飼い主を探してください! |