日本からのアクセス
香港(上環)、香港国際空港とマカオ半島にあるフェリーターミナルを結ぶジェットフォイル「ターボジェット」
成田・関空とマカオの間に直行便を運航するマカオ航空 (c) Air Macau
マカオの言語事情
道路標識などの公共サインは広東語(繁体字中国語)とポルトガル語で併記
また、最近は中国大陸から観光や仕事でマカオを訪れる人も多いため、中国語の普通話(いわゆる北京語)を耳にする機会も増えてきています。ポルトガル語は公用語になっているものの、実際にはほとんど通じません。マカオ人の中には英語を流暢に話す若い世代も増えてきていますし、町には多くの英語を話せる香港人観光客もいます。もしどうしても英語でコミュニケーションを取りたい時は、周囲にそういった人を探しましょう。ただ、英語が通じないといっても大きな心配はいらないと思います。日本と同じ漢字文化圏なので、漢字を使った筆談でのコミュニケーションが可能。タクシーに乗る際は、目的地を漢字で書いたメモを見せればOK。メモ帳とペンを用意しておきましょう。
マカオの通貨
パタカ紙幣とコインの一例
パタカ紙幣は大西洋銀行(BNU)、中国銀行(Banco da China)の2つの銀行で発行。紙幣の種類は1000、500、100、50、20、10パタカの6種類。コインは5、2、1パタカ、50、20、10アボスの6種類。日常生活の中で1000パタカ紙幣はほとんど見かけません。実際に1000パタカや500パタカといった高額紙幣を使おうとすると、お釣りがないという理由で断られる場合も多いので100パタカより細かいものを持っておくと便利です。
パタカ紙幣を発行する金融機関の1つ大西洋銀行(BNU)本店ビル
香港ドルは3つの銀行から紙幣が発行されている(香港特区政府が発行する10ドル紙幣も含めると4つ!)こともあり、同時に多くの絵柄の紙幣が流通している世界でもたいへん珍しい地域といえます。また、カジノでは香港ドルしか使えない場合が大半です。パタカしか受け付けないというのは一部の公共料金などに限られているため、観光客にとって通用範囲がより広いのは香港ドルといえます。
因みにマカオで香港ドルが使えても、逆に香港でパタカを使用することはできません。日本でパタカを両替することもできないので、両替(再両替も)はマカオで済ませておくのがベターです。
【為替レート】(2009年9月現在の参考数値)
- パタカと日本円 1パタカ=約12円
- 香港ドルとパタカ 1香港ドル=1.032パタカ
マカオで両替
マカオは銀行、ATM、両替店が比較的多い町
マカオのクレジットカード事情
マカオでも普及が進むクレジットカード。観光客が訪れるような中級以上のホテルやショップ、レストランなどで使うことができます。ローカル向けの小規模ショップやレストランではカードが使えない場合もあるので、必ず事前にカード使用の可否と使えるカードの種類を確認下さい。カードを使える店でも最低消費額を設定していることもよくあります。中国で圧倒的なシェアを誇るデビットカードで日本でも発行をスタートした「銀聯(Union Pay)」の普及率はたいへん高く、クレジットカードが使用できないような小規模ショップでも銀聯カードのみ受け付ける場合も少なくありません。そういう現状を踏まえつつも……、やはりマカオは「現金社会」という印象が強い地域。TPOに応じて現金とカードをうまく使い分けましょう。