ハリネズミってどんな動物?
ハリネズミはカラーバリエーションも多くあります。この子は我が家にいたプラチナカラーの子です。 |
身体のしくみ
ハリネズミの特徴はなんといっても背中を覆う針。「痛くて抱っこできない」と思う人もいるようですが、そんなことはありません。ハリネズミは警戒しているときは針を立てますが、馴れれば寝かせてくれるので抱っこも可能です。嗅覚は優れており、気になる臭いがあるとクンクンと鼻をしきりに動かして臭いを嗅ぎます。また、臭いを自分の身体につける「アンティング」という行動をとります。これは見慣れぬ臭いや刺激を受けた臭いなどを口で味わい、泡状にして身体に塗り付ける行動で、ハリネズミ特有の行動のようです。
足はとても細く、例えば糸が絡み付いてしまった場合などには、その糸で切ってしまうこともある繊細な部分です。ケージ内には布などはいれないようにしましょう。室内で遊ばせる場合には、ケージから出す前にハリネズミにとって危険なものがないことを必ず確認してください。
ハリネズミはすごく活発な動物です。馴れるまでは無理はいけませんが、馴れたら毎日必ずケージから出して運動させてあげましょう。回し車などの運動器具を用意してあげるのも喜ばれます。
ハリネズミは夜行性ですので、基本的に夜~早朝に活動します。しかし、飼い主の生活パターンに合わせてくれますので、昼間も活動するように変えることもできます。無理はさせたくないところですが、ある程度までは時間を合わせてもらうとより楽しい時間が過ごせるようになるでしょう。
ハリネズミが快適と感じる温度は私達人間と同じ温度。自分が快適と感じる室温を保てばいいので、ある意味温度管理はしやすいです。夏に温度が上がり過ぎると夏眠、冬に温度が下がり過ぎると冬眠してしまいますので、17℃~28℃くらいの温度を維持できるようにしましょう。
ハリネズミは見た目ほど顎が強くありません。野生下では、固い木の実をかじったりはせず、昆虫などの固くない相手を食べています。ソフトタイプのペレット(ハリネズミ専用固形フード)は国内では販売されておりませんが、外国ではハリネズミ用に柔らかめのペレットも販売されています。もしハリネズミの食べる量が少なく、健康を維持するのに不安があるようであれば、ソフトタイプのペレットを入手したり、手作りフードにする方がいいかもしれません。
ハリネズミの食事を手作りする場合、気をつけたいのはミネラルやビタミン類です。幼児用栄養補助剤(ポポンSなど)を使うなどして、多すぎかも?と思えるくらい与えた方がハリネズミの健康は維持できます。市販のドッグフードの缶詰に果物や野菜を少量、それに幼児用栄養補助剤を混ぜたものを主食に、ミルワームやコオロギなどの昆虫を副食で与えるといいでしょう。
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