漫画「動物のお医者さん」にも登場するスナネズミ。私はこのスナネズミが脚光をあびるのを期待しています。
なぜならば、垂れ目でほわ~んとした雰囲気を持つスナネズミはかなりラブリー!なペット。ペットショップではハムスターに場所を奪われてしまっているが、知られれば人気が出ないワケがない!、と思うからです。
スナネズミとハムスターとの違い
子供にも人気の高いハムスターとスナネズミの1番の違い、それは尻尾でしょう。ハムスターファンにはあるかないかわからない長さの尻尾が好まれているそうで、中にはゴールデンハムスターの尻尾でも長過ぎると思う方がいるとか。そんな方はきっと、スナネズミの長い尻尾はお好きではないかもしれませんが、でも、長い尻尾も可愛いものです。
ハムスターにもいろいろな毛色がありますが、スナネズミも毛色が豊富です。スナネズミは漫画でもあったように環境に合わせて毛色が変わるので、生息場所の環境に合わせてベージュや赤っぽい茶色、グレーなどいろいろな毛色がいます。
これは捕食者(スナネズミを捕まえて食べる奴)に見つかりにくいようにまわりの色と同じ色合いの毛色になるという防衛機能のようなものらしく、漫画では敷材の色がついた設定のようでしたが、実際には敷材の色ではなく住環境の色に毛色を合わせているのです。
ハムスターは1匹ずつケージを分けて飼うのが基本ですが、スナネズミは違います。野生下では家族を基本に群れを作り暮らしておりますし、メスが共同で子育てをすることも知られております。
同じ群れの仲間でもメス同士で相手の子供を殺してしまう動物もおりますので、この群れにいるメスが共同で子育てをするというのは、スナネズミが心温まる動物だという証のひとつではないかと、スナネズミファンな私は思ったりします。
スナネズミの基本的な飼い方
スナネズミはハムスターに近い種類のげっし類で、飼い方もハムスターとほとんど同じです。ケージに敷材を敷き、隠れる事のできる巣箱や運動できるように回し車を用意して飼います。また、寿命は3~5年と言われています。
飼う時は、事前にケージ、敷材、巣箱、エサ、水と回し車をセッティングし
ておき、スナネズミがすぐに落ち着けるように準備しておきましょう。ケージに入れてすぐはスナネズミは落ち着けていませんので、しばらくの間
そっとしておいて落ち着かせてあげましょう。
年齢がいってからケージで同居させるとケンカとなることがありますので、
繁殖を予定しているならばまだ若いうちにペアにするようにします(生後6~9週くらい)。
スナネズミのえさって?
エサには市販されているハムスターフードが代用できます。水は毎日新鮮なものを与えるようにして下さい。ヒマワリの種やリンゴ、ニンジンなどはおやつとして少量与えます。おやつを 与える時は手で与えるようにするとなれるのが早くなると思います。スナネズミはだいたい3ヵ月で性成熟し、1回の出産で4~5匹の子供を出産 します。ただし、10匹子供がうまれる事も珍しくはありません。ハムスターもそうなのですが、ちゃんと考えずに出産させてしまうと里親さんが見つからなくて困ることもありますので、出産させる場合には事前に子供の事を考えるようにしましょう。ペアで飼う場合には繁殖していなくともそれに備えて、友達などに聞いておいた方がいいと思います。
水分を多く与えると下痢する事がありますので、レタスなど水分を多く含む野菜類を与える時は多すぎないように注意して下さい。