今までに一度もペットを飼ったことの無い方
今までに一度もペットを飼ったことが無いということは、「犬だったら」という風に他のペットと比較しないのでいられるので、ある意味、1番小動物を飼いやすい方だと思います。といっていきなり飼い始めるのは危険です。まずは「ペットを飼う」ということについて考えてみて下さい。
ペットは生き物ですので、一時的な感情や思いつきで飼うべきではありません。飼ったらペットが寿命をまっとうするまでの間、その子の世話をし、一緒に過ごす時間を持たなければなりません。もし、その子が重い病気にかかってしまったら長い闘病生活を送らなければいけないかもしれません。
種類によりますが、小動物でも20年以上生きる子もいます。その間、ずーっと変わらぬ愛情を持って家族として暮らせますか?まずはじっくりと考えてみて下さい。
ペットは人間のように自分の意見でごはんやおもちゃ、敷材等を変えることはできません。飼い主になったならば、あなたは自分のペットにとって1番と思えるものを探さなければいけませんし、工夫する必要も出るでしょう。
雑誌や飼育書があるから大丈夫、なんて思ってはいけません。決して本にあるとおりに全てうまくいくとは限らないからです。情報収集と創意工夫は常に必要、と覚えておいて下さい。
ペットは人間のように「あれが食べたい」と言うこともなければ、「ここが痛い」と言うこともありません。それを見極めるのは飼い主であるあなたの仕事です。毎日よくペットを見て、ペットの気持ちが理解できるようになるように最初は飼育ノートをつけるのもいいでしょう。
小動物を飼う上で1番大変なこと、それは動物病院探しです。身体も小さく、弱い部分を隠すことが多いために発見が遅れやすい小動物にとっては病気の早期発見と適切な治療というのは欠かせないものなんです。
発見は飼い主であるあなたができる。でも、治療できるのは獣医さん。飼う前から動物病院についての情報を集め、できるだけ飼う前に話しをしに行ってかかりつけにできそうな病院を見つけて下さい。
いざ飼うとなったとき、あなたの目を引く飼育用品にはカラフルなものや可愛いものが多いことでしょう。でも、ペットはカラフルなものも可愛いものも望んでいないことを覚えておいて下さい。
彼らが望むのは快適に暮らせるもの。彼らの希望を満たした上で自分の好みのものを選ぶようにしましょう。
飼い始めは、ペットはあなたの思い描いていたものと違う行動をとります。飼ったその日に飼い主に抱かれて寝る子なんてまずいません。知らない場所、知らない人と一緒に暮らすようになるのですから、最初は警戒するのが当然なんです。仲良くなるまでには時間がかかります。時間をかけるから仲良くなれるんです。焦ってはいけないことも覚えておいて下さい。