すでに人間に馴れている子であれば話は変わりますが、馴れるまでの時間が犬猫よりも長いのも小動物です。飼い始めは隠れられてしまったり、手を出せば噛まれる、威嚇される、とこの先仲良くなれるのかが不安になることも多々あると思います。
でもこれは、獲物として襲われることの多かった小動物が身に付けている防衛本能からくるもの。今まで人間という家族を持ったことがなかったのですから、信頼できる相手なのかどうかを判断するのに時間が必要なんです。
飼う前から始まり、終わることの無い勉強。嫌がられても頑張りつづけるしかない馴れるまでの期間。小動物は「楽しみのための時間が必要」なペットとも言えるかもしれません。飼う前から、ペットのための時間を作る工夫をして下さい。
犬にはドッグフード、猫にはキャットフードがあるように小動物にも専用フードがある種類があります。しかしながら、小動物の専用フードの歴史はまだ浅く、中には粗悪品と呼びたくなるような、とてもペットに与えられないものもあります。
私たちがペットフードに求めるもの、それは
1. | ペットが必要な栄養素を必要量満たしているもの。 |
2. | ペットに不必要なものが入っていないもの。 |
3. | ペットが喜んで食べるもの。 |
犬猫でも高額ですが、小動物でも動物病院は高額です。ちょっと具合が悪いから、と診てもらっただけで1万円札が出て行ってしまうこともあるでしょう。
1週間も通院したら10万以上かかっちゃうかもしれません。そうとわかっていてもペットの苦しみを放ってはおけませんから、あなたは生活費を削って動物病院に通うことになってしまうかもしれません。
毎日食べるフードに病気時の動物病院。これだけ考えても小動物は「お金がかかる」ペットと言える気がします。飼う前から、ペットのために貯金箱を用意するなどして、万が一に備えてあげて下さいませ。
「手間」、「時間」、「お金」。これだけでも小動物を飼うのが大変だと言うことはわかってもらえるのではないかと思います。そんな大変な思いをしてまでなぜ小動物を飼うのか?
その答えはあなたがしなければいけない最後のひとつ、「愛情」のためでしょう。
小動物も、犬や猫と同じように飼い主の愛情に答えてくれます。あなたがかけた愛情以上にあなたを愛してくれます。ただ、犬のように大騒ぎしながらあなたを向かえることもなければ猫のようにあなたのベッドに潜り込んでくることは無いかもしれません。
彼らの愛情表現は控えめです。起きたとき、最初に挨拶する相手があなたであったり、部屋で遊んだ後、戻る場所があなたであったりするだけかもしれません。
たったそれだけのことでも、あなたは愛されていることを実感できるものと思います。そして、この一瞬のためにもっと頑張れるようになるでしょう。
小動物を飼うより犬や猫を飼う方が簡単だと私は思います。けれども、仲良くなるまでにかける手間や時間、愛情のおかげで小動物という家族のいる幸せは大きく、暖かいものなのではないかと思います。あなたの生活サイクルに合った、一緒愛し合える家族を見つけて下さいませね。