小動物/小さなペット関連情報

100%は防げないだろうけど・・・ ペット・ロスにならないために(2ページ目)

「ペットの死を受け入れるのが飼い主の最後の仕事」と言った友人がいます。そうなのかどうか私にはわかりません。私にわかるのは、こんな大変な仕事は他には無いということだけです。

執筆者:村田 亜衣

▼間違えられてるペット・ロス

「ペット・ロス」という言葉が知られるようになって数年たちますが、 間違えて理解している人の多さに驚かされることがあります。
ペット・ロスとは、ペットの死を悲しむことではありません。
悲しみ、悔しがり、怒るといった感情は当然のものなんです。
ペット・ロスと呼ばれるのは、社会生活がまともにできなくなってしまう状態です。 ▽ペットの死によるひきこもり

私も近いものを経験したことがありますが、 ペットが亡くなるとまわりの反応が怖くて誰とも話をしたくなくなります。
すぐに壊れる自分がみっともなくって誰にも会いたくなくなります。
これが悪化して社会生活ができなくなると、それはペット・ロスです。

これを防ぐためには、話ができる相手を見つけることです。
泣き崩れても受けとめてくれる相手を見つけることです。
見つけないと、誰とも接触しないひきこもりをおこすことになります。

▽涙が止められない

ちょっとでもペットを連想する話を聞くと涙が止められなくなる。
これはペットを亡くした後しばらく続くものだと思います。
けれども、これが何年も続くようであればペット・ロスの可能性があります。

悲しむときはちゃんと悲しむ。
それができないで自分の気持ちを抑えつけてしまうといつまでも悲しみを引きずるものです。
そうならないように、悲しんでいいときに思いっきり悲しんでください。
そうすることで何年も泣き続けることは減らせるでしょう。

ペットの死を通して、それまでに抑えつけていた誰かの死への気持ちがあふれてしまうこともあります。
これも、そのときにちゃんと自分の感情を出さずに抑えつけてしまったためと言われています。
相手がペットでなくても、悲しいときには悲しんでください。
感情を抑えつけてしまうと、思わぬとこでツケがまわってきてしまいます。

▼ペットを失った人の気持ちを理解してください!

ペットを亡くしたことの無い人にはこの気持ちは理解しにくいものでしょう。
でも、自分でもどうしようもないほど複雑な気持ちに押し流されてしまうんです。
泣きたくって泣いてるんじゃないんです。
後悔したくて思い出してるんじゃないんです。
自分で感情がコントロールできなくなってしまうんです。

この気持ちを理解してあげて下さい。
理解できなくても、受けとめてあげて下さい。

ペットを亡くした人が少しでも早く元気になる方法、
それはまわりの人がしっかり話しを聞いて、その人の気持ちを受けとめてあげることだと思います。
これが一番できる人、それは同じようにペットを亡くした経験のある人やペットを飼っている人です。
悲しい話は聞きたくないかもしれませんが、 あなたのように大切にペットと付き合ってきた方が悲しみを乗り越えるのを手伝ってあげて下さい。

ペットを飼ったことの無い人には理解しがたいものかもしれません。
でも、もしあなたの大切な人が悲しんでいるのであれば、 その気持ちを受けとめることはできると思います。
「何故?」とう疑問は置いておいて、受けとめてあげて下さい。

私達に想像もできない楽しみを与えてくれるペット。
それだけに失ったときの辛さというのも大きいものです。
これをどう受け入れて乗り切るか、それでペット・ロスになるかどうかが決まるように思います。
ペットが大好きだったあなたが苦しみ続けないように
亡くなったペットのためにも思いっきり悲しんで、
ペット・ロスにならないようにして欲しいと思います。

ペット・ロスになるのを防ぐのに役立つかもしれない
ペットの死やペットロスについて書かれたサイト、ペット霊園のリンク集

Page1: まわりは気にしないで
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で人気のペット用品を見るAmazon で人気のペット用品を見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます