夏の定番ペットになりつつある昆虫にカブトムシがあります。
「一夏だけのペット」と考えている方が多いようなのですが、卵を産ませ、幼虫を育てていけば翌年には子供に会うことができます。
飼っている方は、是非幼虫飼育にも挑戦してみてください!
▼カブトムシとは
最近は”採る”のではなく”買ってくる”昆虫となってしまったカブトムシは、
鞘翔目(しょうしもく)コガネムシ科カブトムシ亜科の昆虫です。
カブトムシと同じように取り上げられるクワガタムシは鞘翔目クワガタムシ科の昆虫ですので、言うなれば遠い親戚、というところでしょうか。
本屋さんで飼い方の本を見ていると、どーもクワガタムシの方が載っている頻度が多いように思えるのですが、これは日本ではクワガタムシの方がカブトムシより多くの種類がいることが関係しているのかもしれません。
日本のカブトムシはたった4種類、クワガタムシはそれの約9倍の37種類います。
けれども、これは日本でのお話。
世界でみるとカブトムシは約1300種、クワガタムシは約1200種と、カブトムシの方が種類が豊富なのです。
カブトムシの家となる飼育ケースは、大きさだけでなく深さもあるものを選ぶようにしましょう。使っていない水槽があれば、それで十分使えます。
飼育ケースには、市販されている昆虫マットを湿らせ、たっぷりと敷きつめましょう。
昆虫マットの上には朽ち木などを入れエサを食べるときや交配するときの足場を作ります。朽ち木は、カブトムシの幅より太いものを選ぶようにして下さい。
適当なものが見つからなければ、市販されているものを購入するのもいいかと思います。
カブトムシのイメージが「木にいる昆虫」な方も多いかと思いますが、実はカブトムシは1日の大半を地中で過ごしています(そのために深さのある飼育ケースが必要となります)。そして、夜になるとブンブンと飛び回ります。
飼育ケースは、直射日光の当たらない涼しいところに置きます。
1つのケースの中にはオス1匹とメス2~3匹くらいを入れるといいかと思いますが、交配させる予定がなければもちろん1匹でもいいと思います。
気をつけて欲しいのはオス2匹の組み合わせです。よほど大きな飼育ケースを用意しない限り、オス2匹だとケンカになります。
最近は本当に便利なものでして、カブトムシのエサは市販されています。
市販されている昆虫ゼリーを切れることのないように入れるようにして下さい。
昆虫ゼリーはカブトムシの数だけ用意し、エサを争ってケンカなどしないようにもしてあげて下さい。
飼育ケースを用意し、セッティングして、エサを入れ、昆虫マットが乾かないように霧吹きなどで湿らせるようにしておけば、カブトムシは1ヶ月くらい生きます。
そう、たったの1ヶ月。
成虫になってから生きるのはこれくらいなのです。
この1ヶ月の間にカブトムシは交尾し、卵を産みます。
たいていの場合、オスの方が早く死んでしまいます。
メスはオスよりもう少し長く生き延び、その間に卵を産みます。
悲しいですが、親虫の死骸は取り除き、昆虫マットに産みつけられた卵を孵化させる方に気持ちを切り替えていきましょう。
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