3.副作用のある薬
ウサギのように薬に敏感に作用してしまう子に薬を出すときは、当然のことですが処方する薬が安全かどうかを確認して出します。
しかしながら、確認せずに出す動物病院もあるようです。
数年前に「ウサギを診てもらえる動物病院を紹介して欲しい」と相談を受けたとき、この方がかかりつけにしていた病院で処方してもらった薬が、ウサギには危険な薬としてウサギを飼う仲間同士で閲覧していた薬一覧にあったのだそうです。
この飼い主さんはそういう知識があったためにウサギを守ることができましたが、もし知らなかったら疑いを持つことなく薬を与えていたでしょう。
そして最悪の場合には・・・、と考えると怖くなります。
ペットに安全な薬であっても、与えることで何か異常(嘔吐や下痢等)があれば連絡を下さい、と言うのが普通の動物病院です。
また、長期服用による副作用が心配される薬の場合、一定期間を過ぎたら処方されなくなります。
間違っても危険な薬は出しませんし、薬の説明をしてくれる病院が圧倒的に多いはずです。
けれども、中にはこういった病院もあるそうです。
心配な場合には、迷わずに何の薬なのか、ペットに安全なのか聞いて下さい。
説明を嫌がるような薬であれば与えない方が安全でしょう。
4.頼りない夜間対応
ペットは必ず平日日中に体調を悪くするとは限りません。
人間のように救急病院は無くとも、夜間・休日診療もしてくれる動物病院もありますので、こういったところを利用されたことのある方も多いのではないかと思います。
この夜間・休日診療、料金が上がることが多いのですがそれでいつもの先生が診て下さるのならいいでしょう。
怖いのは、見ていて不安になるような先生が診療している場合です。
知人の猫の話なのですが、病気持ちで通院している状態で夜、かなりひどい嘔吐があったそうなんです。慌てて夜間料金を覚悟して動物病院に連れて行ったところ、出てきたのは初めて見る若い先生で、猫の病名を言っても困惑した表情で、病状の説明をしてもどうしていいのかわからないかのように固まったままだったそうです。
結局何も処置はされず、夜間料金だけ支払い、翌朝一番でまた病院へ連れて行ったのでした。
もし、一晩持たない状態だったらどうなっていたのでしょう?
夜間・休日の診療というのはそう多いものではないのでしょう。
それだけに、いざというとき困ってしまうことがあるんだと思います。
行く予定は無くとも、事前に夜間や休日の診療はどうなっているのか確認しておくといいでしょう。
▼悪質な病院にかからないために
信頼できる病院を探すことが一番なのですが、探している間は
病気についてや治療法・薬について、治療費について等を自分から聞くようにしましょう。
そして、隠し事の無い病院にかかるようにするといいと思います。
どんなに些細なことでも聞いて納得できるようでなければ危険です。
ペットは人間と違って医療事故があっても公にしにくいのが現状です。
私自身、アメリカだったら医師免許を取り上げられるような精神的苦痛を受けたことがありますが、日本では苦情を出した段階でなだめて丸め込もうとされてしまいます。
治療は大切な家族であるペットの命に関わることですので妥協をしてはいけません。
「わからない」治療をされないように自分でも調べ、何でも聞き、そして、
できるだけ早く信頼できる動物病院を探すようにして下さい。
Page1: | ぼったくり |
Page2: | 選ばせない処置 |