▼下痢
私たち人間ではそれほど重要に考えないかもしれませんが、
小動物にとっては下痢によって起こす脱水症状で命を落とすこともありますので、
下痢を軽く考えるわけにはいきません。
▽主な原因
フードを急に変えたときやペットショップから連れ帰った後等食事内容が変わった時、
急に飼育環境が変わったときなどに起こすことがあります。
それ以外にも水分の多い野菜類(レタス等)を取りすぎた場合や食べ過ぎで起こすこともあります。
また、ストレスが多くかかったときにも下痢をおこすことはあります。
▽予防法
フードを変えるのであれば、少しずつ時間をかけて変えるようにしたり、
飼い始めにはペットショップで与えていたフードも用意するようにし、
急な変化を与えないようにしましょう。
また、湿った牧草がケージ内に残らないように掃除を定期的に行うことも予防法のひとつです。
日ごろから排泄物を観察し、
軟便(下痢まではいかないが便が柔らかい状態)に気が付いたら、その段階で原因を考え、
対処するようにしましょう。
▼熱射病
チンチラは暑さに弱い動物です。
温度管理をせずに日本の夏を過ごさせたならば、
ほぼ確実に熱射病を起こすでしょう。
熱射病は、迅速に処置をとらないと命を落としてしまうこともある怖い病気です。
でも、飼い主が確実に防ぐことのできる病気でもあります。
▽主な原因
チンチラは私たちのように汗をかいて温度調節をすることができませんので、
暑いところに置かれてしまうと体温が上がりすぎて熱射病を起こしてしまいます。
▽予防法
エアコン等を使い、室温を管理してあげて下さい。
電気代は気になるものだと思いますが、
チンチラを苦しめることと電気代が高くなることのどちらが大事かを考えれば、
24時間エアコンを使うことは可能ではないかと思います。
チンチラの生息地と日本の気候の違いを考えると、
日本でエアコン無しでチンチラを飼うのは無茶ではないかと思います。
これから飼うという方は、お金のかかるペットだということを覚悟して、
ケチったりしないようにして飼ってあげて下さい。
▼上記以外の病気
上記以外にも尿道結石やてんかんやひきつけ等の発作など、
飼い主が注意し、迅速に対応すべき病気があります。
これらの病気は動物病院での治療が必要となりますので、
健康なうちからチンチラを診て下さる動物病院は探しておきましょう。
▼病気知らずのチンチラにするために
生活環境や生活パターンが変わることはストレスに繋がりますので、
できるだけチンチラにストレスをかけないように、
毎日の食事や掃除等の世話はスケジュールを決めて、それを基本として行うといいでしょう。
食事内容も頻繁に変えたりせず、新しいフード・おやつを試してみたくとも
今の健康状態が良好であれば試さない方がいいことが多いと知っておいて下さい。
こういった病気予防に繋がる生活を作るだけでなく、
他の飼い主さんが経験した病気についての情報も集めるようにしましょう。
他の飼い主さんの経験談からは学ぶことが多くあるものです。
楽しくチンチラの話をしながら学ぶこともできてしまうのですから、
掲示板やメーリングリストは有効活用して欲しく思います。
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