▽繁殖するときの注意点
特に今の寒い時期、フクロモモンガはカニバリズム(子喰い)が多いと言われています。
これは寒さから子供と自分と両方が暮らすのは難しいと判断し、
自分が生き延びるために子供を食べてしまうのが原因ではないか、と言われておりますが
フクロモモンガに聞いても教えてくれませんので本当のところはわかりません。
でも、多くの動物が命の危険を感じたときに子供を食べてしまうことがわかっていますので、
寒さが理由のひとつである可能性はあるように思います。
ハーレム状態で飼っている場合には、お母さんじゃないメスが子供を殺す、という行動も
報告されています。群れで暮らす動物ゆえ、何か群れのルールがあるのかもしれません。
繁殖するときには、お母さんが危機を感じないでいられるように環境を整えましょう。 メスが複数匹いるならば、フクロにベビーがいるお母さんは別ケージに分けておく方がいいかもしれません。 ベビーはすごく可愛いのですが、飼い主がちょっかいを出し過ぎてはいけません。 いつもと同じように接し、ベビーがフクロから出てくるのを待ちましょう。
▽ベビーのうちからフクロからこぼれてきたら、お母さん・お父さんが許してくれる範囲で なるべくベビーと接するようにしましょう。 接する時間が多ければ、それだけ人間に馴れた子に育てられるというもんです。 ▼部屋に放して遊ばせたいんだけど
多くの飼い主さんがしてみたいこと、それはフクロモモンガを飛ばすことではないでしょうか? 最初はあまり飛べないものの、練習することにより1~2メートルは簡単に飛べるようになりますので、 飛ばせる環境が作れるならば、部屋で放して遊ばせてあげるといいと思います。 ▽排泄物が・・・
フクロモモンガは1箇所にトイレを決めない動物です。 樹の上で暮らしているのですから、下に落としてしまえば場所など関係ないわけで、 トイレの場所を決める習性がないんです。 なので、室内に放した場合、部屋中がトイレと化す可能性があります。 よく言われるのはケージの中で1時間くらい遊ばせて、そこで排泄をすませてから 部屋に放すと排泄物の量が少なくて済む、ということです。 ある程度遊ばせてからケージの中でごはんを与えるようにすれば、 ケージに戻すのも簡単かもしれません。 ▽危険物は無くして!
フクロモモンガにとって危険なもの。 それはリス等の同じ大きさの動物にとって危険なものとかなり近いです。 お風呂場やお手洗いには入れないようにしておくべきですし、 台所にも水をはったものがないようにしておきましょう。 (以外と水難事故は多いんです) 小さい動物ですので、ちょっとした隙間にも入ってしまいます。 危険な場所は入れないようにタオルなどを詰めておくなりし、 見失わないように常に注意していて下さい。 他の動物も飼っている場合、襲われないようにもしてあげて下さい。 フクロモモンガは敵の少ない環境で暮らしている動物であり、 特に地上の生き物に襲われるとは思っていません。 それゆえ犬や猫とも一緒に飼うことができる動物なのですが、 警戒していないだけに飼い主が注意をしなければいけません。 ▼可愛い家族ですから
私も飼い主の一人ですから、いかにフクロモモンガが楽しい家族であるかを知っています。 それだけに、正しく飼って、フクロモモンガも飼い主さんも辛い思いをしないで いられるようになって欲しいと願っています。 フクロモモンガに関する疑問・質問がありましたら、掲示板やメールにてご連絡下さい。 答えがわからずに一緒に調べていくことになってしまうかもしれませんが、 末永く可愛い家族と暮らせるように協力したいと思います。
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