ヒーターとサーモスタットの役割


ヒーターとサーモスタット
水を暖めるのがヒーター。それを制御するのがサーモスタットの役割。基本的には、2つセットで使用する。熱帯魚を飼うためには、欠かせないアイテム。
一年中温暖な地域に生息する熱帯魚。この熱帯魚を飼うためには、夏場をのぞき、水を温めてやる必要があります。その役割を担うのが、ヒーターとサーモスタット。熱帯魚の飼育には、必ず必要となるアイテムです。

ヒーターでは加温、サーモスタットでは温度の管理を行います。通常、ヒーターには、温度を上げる働きしかないので、必ずサーモスタットと組み合わせて使用します。具体的には、あらかじめ任意の温度にサーモスタットをセットしておきます。例えば23℃にセットしておけば、その温度を下回るとヒーターに通電され、水温を上昇させます。任意の温度になれば、サーモスタットの働きで通電が遮断され、ヒーターの電源が切れます。

たまに誤解されることがあるのですが、設定温度を上回っても水温を下げる機能はありません。その場合、別にファンやクーラーを使用して温度を下げる必要があります。

一般的な熱帯魚を飼う場合、23~25℃の間に設定します。場合によっては、30℃ほどに設定することもあります。ただし設定を過信せず、必ず水温計でも温度の確認をします。万一の故障に備え、日に一度、水温計の確認を習慣化すると良いでしょう。

ヒーターとサーモスタットの種類


ヒーターとサーモスタットには、大まかに以下の3つに分けられます。

  1. ヒーターとサーモスタットが、それぞれ別々になっている分離型。
  2. ヒーターとサーモスタットが、一体になっている一体型。
  3. 一定の温度に固定された、サーモスタットが不要なオートヒーター


汎用型のサーモスタット
汎用タイプのサーモスタット。本体から電源プラグ、温度センサー、ヒーター差込口の3つがでる。ヒーターを取り替えることができるため、汎用性がある。

一体型は、サーモスタット本体から取り外しの出来ないヒーターがでていて、ヒーター部分が温度センサーも兼ねる。シンプルな構造だが、汎用性はない。
1は、汎用タイプ。ヒーターとサーモスタットが別個になっているので、ヒーターの容量を変えれば、サーモスタットの許容範囲内で使い回しが可能です。また、ヒーターとサーモスタットのどちらかが故障しても、一方を交換することで対応可能です。以前は、もっとも一般的なタイプでした。

2は、ヒーターとサーモスタットが一体になったもの。サーモスタット本体から、センサーが内臓されたヒーターがでています。1と比較して、センサー部分がないため、すっきりした印象です。また、センサー部分が水上に出っぱなしになってしまった結果招く、異常加熱の心配がありません。ただし、汎用性が無く、故障した場合も全て取り替えることになります。


オートヒーター
ヒーターそのものに、サーモスタットの機能を持たせたもの。温度は一定で、調整は出来ない。
3は、あらかじめ設定された温度を保つタイプ。温度を変更することはできません。そのため、温度をコントロールする部分がなく、非常にコンパクトです。20L前後に小型水槽に用いられることが多いのですが、60~90cm水槽でも使用可能な各容量の製品も販売されています。温度の調整ができないことが、デメリットです。

ヒーターの選び方


ヒーターの能力は、ワット数で表されます。水槽の水量に合わせて、適切なワット数のものを選択します。各社から発売される製品毎に、適合水槽(水量)が示されているので、それを参考にします。厳密なことを言えば、住環境によっても違いは生じるはずなので、多少の前後は問題ない場合もあります。

具体的には、機密性の高い最新の住環境では、通常よりもワンランク低いワット数のものでも問題ないことも多いです。とは言え、不適切な容量の製品を使用した場合、ヒーターのオンオフの回数が多くなったり、水温の変動が大きくなったり、ひいては電気代の無駄にもつながりかねません。以下に、凡その適合サイズを示しますので、メーカーが示す適合水槽と照らし合わせて選択してください。

  • 50w 30~40cm(約10~20L)
  • 100w 45cm(約20~40L)
  • 150w 60cm(約55L)
  • 300w 90cm(約150L)

ヒーターとサーモスタットの安全性


この2、30年の間に、ヒーターとサーモスタットの進化には、目覚しいものがあります。金属の熱膨張率の違いを利用したバイメタル式のガラス製のサーモスタットから、電子式のサーモスタットに変わり。さらに今日では、各種安全装置が備わった製品が主流となっています。

しかし残念なことに、観賞魚用ヒーターによる火災は、少ないながらおこっています。そのほとんどが、水槽を管理する側の不注意。例えば、水換えの際に長時間ヒーターが空気中に出てしまい、異常加熱を起こし周囲の可燃物に接することで発火。不適当な台の上に水槽を設置したため、水槽が割れてしまいヒーターの異常加熱による火災。バケツなどの不適当な容器で使用した結果の火災、などの例があります。

また地震による被害も報告されています。1995年におきた神戸大震災の際に、観賞魚用ヒーターによる火災が数件発生し、それを期に安全機能が備わった製品への開発が加速しました。今では多くの製品が、異常加熱を検知すると、内部ヒューズの働きで通電がストップする「空焚き防止機能」が備わっています。

空焚き防止機能と併せ、難燃性の樹脂でできた燃えにくい構造のものや、トラッキング防止プラグの採用など、安全面に考慮した製品が数多く販売されています。特に鑑賞魚用ヒーターは、経済産業省の定める特定電気用品(115品目)に含まれ、安全が留意された製品となっています。

安全対策が施されているとは言え、万全ではありません。やはり、水槽管理者が、最善の注意を払う必要があります。とは言え、どれも常識の範囲内のことです。

  • 水換えの際、センサーやヒーターが空気中に露出する可能性がある場合は、あらかじめ電源を抜いておく。
  • 空気中でヒーターに通電しない。
  • 水槽以外の容器で使用しない(バケツ、浅い容器など)。

火事がおきてからでは、取り返しがつきません。十分注意をしたうえで、アクアライフを楽しみましょう。

ヒーター、サーモスタットの寿命


多くのメーカーが、ヒーターを一年での交換を推奨しています。一年で直ぐに壊れるものでもありませんが、安心を買うのも悪くない選択でしょう。最低限、万が一の故障に備え、予備で一式手元においておくと、いざという時に慌てずにすみます。

その他


水流の如何によっては、水槽内に水温の差を生じることがあります。特に流木や水草などの障害物が多く入っている場合、水の淀みができやすく、その部分の水温の低下がおきてしまいます。センサーが誤作動を起こさないためにも、全体に水流がまわる工夫が必要です。外部式フィルターであれば、シャワーパイプの使用。またはエアーレーションを施すことも、効果があります。


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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。