グリーンスマトラ

グリーンスマトラ

学名 Puntius tetrazona var.


スマトラの改良品種で、原種の暗緑色に輝く4本の横帯部分を全身に拡張させるように改良したものと考えられ、メタリックなグリーンが美しい。観賞魚としては、定番中の定番で古くから人気のある魚だ。

他のコイの仲間と同様に、水質への適応範囲が可也広く、乾燥飼料、生き餌問わず何でも食べてくれることから、とても飼育が楽な魚と言え、水質の悪化への許容も高いため、水の良し悪しが余り把握できない初心者にもお勧めできる。

さて、飼育歴が長くなるにつれて、このような安価な定番魚を軽んじる傾向があるのだが、流通量が多いと言う事は、繁殖が容易な事もその背景にあるが、それだけ美しく人気の高い魚ということの裏づけでもある。

例えば、本種が希少種であって、

Puntius Tetrazona ver. ”Green”

なんてインボイスで入荷したら、非常に高価な価格で取引され、マニア間で人気の高い魚になるであろう事は容易に想像がつく。

野生種では、鰭の長い魚をつつく悪癖が有名だが、飼育下での世代交代を重ねる事によって、その性質は幾分薄れてきている。20年以上も昔に発刊された書籍にも、同様な記述がみられることから、現在流通するものは本来の性質が可也薄れたのだろう。因みに、採集個体の入荷は、私の知る限り聞いたことがない。

ただし、全長6cm程度になること。また、とても活発で好奇心の強い魚であることから、余り大人しい魚との混泳は避けた方が無難だろう。同種間でも、狭い水槽で飼育数が少ないと、必ず小競り合いが起こる。やはり、60cm以上の水槽で、ネオンテトラの成魚サイズ以上の魚との混泳が理想だろう。

本種を複数匹群泳させた水槽は、それは見事で、本種のみの単独飼育でも美しいアクアリウムが楽しめる事だろう。



全 長 6cm
生息地 ボルネオ、スマトラ
水 質 弱酸性~中性
フレーク状、クランブル状の人工飼料から、イトミミズなどの生餌まで、選り好みせず食べる。自然下では、小さなミミズや甲殻類などを食べている。
難易度 ☆☆☆☆
価 格 150~250円
繁 殖 雄が雌の体に巻きつくようにして、粘着性のある卵を産む。産卵水槽を設け、ウィローモスなどの細かな葉を密にいれ、ペアを導入すれば容易に産卵する。初期試料に、ブラインシュリンプを用いる事が可能。
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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。