ソードテールフィッシュ Xiphophorus hellerii

ネオン ソードテール

学名 Xiphophorus hellerii (Heckel, 1848)

その特徴的な剣のように伸張する雄の尾びれから、Swordtai=剣のような尾――ソードテールフィッシュと呼ばれる。本種も卵胎生メダカの1種で、卵ではなく稚魚を産むことから初心者でも容易に繁殖を楽しむことができる。

第5回『ブラックモーリー』でも触れたが、入荷直後の個体は避けた方が賢明で、ショップで十分落ち着いたものであればその飼育は容易。新し目の水で、中性から弱アルカリ性の水質を好むため、水換えを定期的に行なうのが飼育のコツだ!

ただ、若干大きくなること、雄の縄張り意識が少々強いので、余り大人しい小型魚との混泳には不向きとも言える。60cm以上の水槽で水草などのシェルターがあれば、ネオンテトラのような小型魚との混泳も余程大丈夫だが、普段の観察が必要。

生息地でも地域変異による色彩変異が大きいこと、また古くから観賞魚として養殖されてきたことから、赤やアルビノなど様々な改良品種が存在する。

本種の面白い性質に、性転換をすることが挙げられる。しかし、魚類ではそれ程珍しいことでもなく、他にも海水魚の『タイ』や『クマノミ』の仲間などでも知られる。本種は、雌性先熟といい生まれた時は全ての個体が雌で、成長と共により大きく強い個体が雄へと変化して、その特徴的な尾びれの伸張が見られる。

雄へと変化する期間はマチマチで、生後2~5ヶ月間で性転換する。この事は、他の性転換する魚種でも知られ、早い時期に雄になればより多く繁殖に望むことができるが縄張り争いの際に不利になる。機を熟して雄となったものは、繁殖不能になるまでの期間は短いが、体も大きく縄張り争や雌の獲得に際し有利になる。いわゆる、魚類の繁殖戦略である。更に面白いことに、一度産卵を経験した雌でも、後に雄へと性転換することもあるそうだ。



全 長 ♂14.0cm ♀16.0cm
生息地 中央アメリカ、アフリカの一部地域にも帰化
水 質 中性~弱アルカリ性
フレーク状、クランブル状の人工飼料から、イトミミズなどの生餌まで、選り好みせず食べる。本来は草食性が強い為、植物質を含んだ餌も与えると良い。
難易度 ★★☆☆☆
価 格 150~300円
繁 殖 卵胎生魚。ブラックモーリーに順ずる。
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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。