ブラックモーリー Poecilia sphenops

ブラックモーリー

学名 Poecilia sphenops (Valenciennes, 1846)

一見、ただ真っ黒な味気ない魚にも見えるが、混泳水槽や水草レイアウトに泳がすと、他とは違うその色彩が際立ち映える魚だ。また、雄の背びれ上端や尾びれの一部が黄色に染まり、単純な色彩ながらもコントラストが美しい。

本来、強健種で、飼育繁殖ともに容易な魚だが、販売される時点で調子を崩していることが少なくない。これは、大量に養殖され安価に販売されるため、流通間で余り丁寧に扱われないことにも起因するものと思われる。また、ブラックモーリーに限らず、他の卵胎生魚(プラティーやグッピーなど)にも言えるのだが、潜在的にウィルス性の疾患を患っていることが多く、その飼育を難しいものと感じさせてしまう。

ただし、一度水槽内で落ち着いた本種は、本来の丈夫さを表し、非常に飼いやすい魚へと変貌する。やや高いpHを好むことから、定期的な換水を実行し、pHの下がりすぎにさえ注意すれば誰でも手軽に楽しめる魚と言えるだろう。

他に本種の大きな特徴とも言えるのが、草食性が強いため一部のコケ(藻類)を食べてくれることだ! 人口飼料に餌付いてしまったり、満腹時にはそれ程コケを口にしないが、多くの生物が口にしない藍藻(らんそう)の駆除も可能で、“コケとり生物”としても優秀である。また、水面付近を食むため、油膜の除去にも効果があるようだ。



全 長 ♂6.0cm ♀10.0cm
生息地 メキシコからコロンビアにかけて
水 質 中性~弱アルカリ性
フレーク状、クランブル状の人工飼料から、イトミミズなどの生餌まで、選り好みせず食べる。本来は草食性が強い為、植物質を含んだ餌も与えると良い。
難易度 ★★☆☆☆
価 格 100~200円
繁 殖 いわゆる卵胎生魚の仲間で、グッピーなどと同じく卵でななく稚魚を産みおとし、比較的容易に繁殖を楽しむことができる。産まれてくる稚魚のサイズも卵生魚と比べ大き、一度に数十匹の稚魚を産み落とす。生れ落ちてから直ぐに、細かく砕いた人工飼料や刻んだイトミミズを食べるので、繁殖に不慣れな初心者でも比較的簡単に行える。


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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。