動物と暮らすプラス面は?
フリスビードッグ・音くん |
健康的な生活になる
犬や猫に触れることで、血圧が安定したり、心臓に持病のある人の発作回数が減る、というデータがあります。また、同居する動物の習性・健康管理などの知識を得るために勉強しなければなりませんし、動物を通じて人と関わる機会や会話が増え、ボケ防止につながるでしょう。
動物の表情や仕草を見ることで癒されたり、感情表現が豊かになります。
散歩に出たり、または動物の世話をするために身体を動かす必要があるので、運動不足の解消にもなります。
マイナス面は?
経済的な負担が増えます
食事、トイレなど基本的な日常生活にかかる費用の他に、動物病院の診療は保険が効きませんので、病気や治療内容によってはかなり高額になることがあります。
※動物保険を取り扱っている会社もありますが、保証内容によっては適応されない病気/治療があります。
休日がなくなります
生きものである以上、毎日毎日同じ世話をしなければなりません。今日は朝に食事をあげて、次の日は夜まで食事抜き、というように自分の都合だけで動物の世話を怠ることができなくなります。
旅行が好きな人は、連れて行ける範囲でしか旅行しない、または信頼できるペットホテルやペットシッターを確保しなければ、簡単に家を空けることができなくなります。
別れの時が来ます
動物の種類や、個体差にもよりますが、ほとんどの犬や猫は10~20年で死んでしまいます。例えば、大型犬は小型犬よりも寿命が短い傾向が高く、それは猫においても同じ傾向にあります。どんなに愛情をそそいで、家族以上のつながりを持てたとしても、見送らなければいけない時が必ず来ます。
自分や家族に万が一のことがあった場合…
何かしらの事情で、それまでと同じようにその動物の面倒を見られなくなる時が来るかも知れません。そういった場合に備えて、前々からもしもの時にその動物を託せる人や環境を整えておく必要があります。
伴侶動物によって拡がる世界
姿を見ているだけで和みます |
犬や猫を飼うと、自分の家族だけでなく、他の人にも見てもらいたい、と思う人が増えます。それまで携帯電話を持ち歩かなかった人が、動物を飼い始めた途端、携帯電話の待ち受け画面をみんなに見せて回る、ということがよくあります。
私の犬のお散歩仲間に;
・二世帯同居で、息子夫婦は共働きで孫はいない
・息子夫婦が犬を飼い始めた
・それまで、ほとんど家から外に出たことがなかったおばあちゃんは、息子夫婦に頼まれて犬の散歩のために外に出るようになった
・犬がたくさん集まる公園で、他の犬飼いさんと話をするようになり、明るく健康になって…
・一日ひとりで留守番をしていた頃は、嫁と口げんかが絶えなかったが、今は犬を囲んで楽しい会話が弾むようになった
というおばあちゃんがいらっしゃいます♪
人と動物の関係に於いてもっとも必要なことは、その動物が人に依存して生きていくことにストレスを感じず、人と暮らすことがお互いの喜びを引き出せる間柄であるということです。
子犬/子猫にこだわらないで!
もし今まで動物と生活をした経験がない方が動物と暮らしたい、と計画されるとき、ガイドとしては、子犬/子猫にこだわらないで欲しいと思っています。
子犬や子猫じゃないと、馴れてくれないのでは?しつけられないのでは?と不安に思われるかも知れませんが、対応さえ間違わなければ、必ず馴れるものです。
確かに幼い動物の可愛らしさは格別で、その成長を楽しみたい、という気持ちもよくわかりますが、犬も猫もたった7~8ヵ月である程度成長してしまい、幼いかわいさを楽しめるの時期はあっという間に終わってしまいます。成長期の子犬/子猫のパワーはものすごく強烈で、やんちゃ・イタズラもすごく、高齢の方・体力が落ちている方はそれを見ているだけで疲れてしまうかも知れません。
成長期を過ぎた大人の犬や猫であれば、どんな性格かわかっていますし、成長期ほどのパワーがありませんから、双方が安定して同居を始められます。
もしどうしても、幼い時期を楽しみたい、と思われるのであれば、二人目の家族を迎えるときに子犬/子猫を選ばれてはいかがでしょうか?
子犬/子猫に比べると出会いのチャンスが少ない大人の犬猫が、愛護センターや里親ボランティアの元にたくさんいます。
動物という「いのち」を預かった瞬間から、砂時計はスタートします。
人間よりも遙かに短い寿命であることを理解し、お別れの日まで毎日どれだけ楽しい想い出を作っていくことができるか…そこから、新しい伴侶動物との暮らしがスタートするでしょう。一緒に暮らす動物がいることで、拡がる新しい世界があります。
大人になってしまった猫も、出逢いをまっています |
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