牛肉が入ったものを食べると 一晩で血が出るほど掻きむしり… |
牛肉が含まれていない食事にかえて1ヶ月後 随分キレイになったでしょ♪ |
アレルギー、アトピーによるトラブル
免疫機能が働き自分の身体に害となる細菌やウイルスを排除するのは正常な反応です。しかし、この免疫機能が埃やダニ、特定の食物など通常だったら反応しないものに過剰反応を起こすことをアレルギーといい、その原因となるものをアレルゲンと呼びます。
アレルゲン(複数の場合もあり)に過剰反応し、肥満細胞から排出されたヒスタミンが炎症を起こし痒みや痛みを引き起こします。
どんなアレルギーでも、激しい痒みを生じるので、そこを掻きむしる→細菌が繁殖する、と二次感染を起こし、あっという間にひどい状態になってしまいます。
・アレルギー性皮膚炎
何が原因(アレルゲン)かを特定し、排除することが一番の治療になりますが、なかなか原因を特定できない場合もあります。
血液検査やアレルギーテスト、皮膚を顕微鏡で調べたり、カビを培養したり、様々な方法でアレルゲンを探しますが、同居人の日頃の観察(猫の生活状況・環境・食事など)が非常に重要です。
・アトピー性皮膚炎
ハウスダストマイト(チリダニの糞)、花粉、カビ、食物、外部寄生虫、免疫学的な異常や環境、皮膚自体の問題など、アトピー性皮膚炎を起こす要因は様々です。遺伝性という説もあります。ホルモンが関係していたり、副腎皮質ホルモンの機能低下が症状をひどくする引き金にもなります。
アレルゲンがなくても発生するものを「アトピー」と呼ぶようです。
首や顔(目の周りや口元)、肩をひどく痒がり、背中がブツブツになり毛が抜け、痒みを気にして過剰グルーミングの結果、お腹や脇腹の毛も抜けてしまいます。
通常のシャンプーはアトピー治療には適していませんので、アトピー治療に適したシャンプーを処方してもらってください。
・アレルギー性接触性皮膚炎
アレルギー反応が起きるものに体が触れた部分、その他体の柔らかい部分(お腹や耳など)に痒みが生じます。
シャンプー、のみ取り用の首輪、絨毯、猫ベッドの素材、またプラスティックの食器で起こることもありますので、食器はステンレス、陶器、ガラスなどの方が無難です。
・好酸球性肉芽腫症候群(無痛潰瘍)
顎や唇、口の中などに潰瘍状にただれてえぐり取られたような状態になります。
・食物アレルギー
耳の付け根や後側、顎、頬など顔を中心に掻きむしる場合は食物による原因が考えられます。
ある特定の食物に対してアレルギー反応が起き、それで痒みを発するのです。
掻きむしり以外に下痢を起こすこともあります。下痢に対応した治療を行っても軟便が続く場合は、食物アレルギーの可能性も考えられます。
食物アレルギーの場合は、アレルゲン物質が入っていない食事に切り替えない限り症状が治まりません。
食物アレルギーの疑いがある場合は、獣医師から入手できる低アレルゲンの療法食に切り替えてみましょう。
約3週間が食事のサイクルとなりますので、まず3週間低アレルゲン食を食べさせて症状が治まるようでしたら、食事アレルギーによる掻きむしりだと診断できるでしょう。
低アレルゲンの食事療法は、今までに食べたことのないタンパク質だけを食べさせます。(3ヶ月以内であれば同じ内容の栄養素だけ与えても、猫の健康にあまり大きな問題が起きません。)
タンパク質+炭水化物
最低3週間続け様子を観察
どんな食物にアレルギーを起こすかは、猫によって違います。
・我が家にも食物アレルギーの子がいます。彼のアレルゲンは「オオバコの種子」です。それまで食べていたフードではまったく問題が出なかったのですが、試供品でもらった毛球ケアを食べさせたところ、ひどい下痢に…。
内容物を調べてみると、「オオバコの種子」が、どうも怪しい。
これが入っていないフードだと全く問題が起きないので、以後内容物には注意しています。
・別の1匹は、牛肉アレルギーです。ずっと食べているドライフードに含まれている家禽(鶏、七面鳥など)では問題がなかったのですが、ある時牛肉が含まれている缶詰を食べて一晩にして顔面がお岩さんのように…。
ヒルズのz/d(タンパク質が加水分解蛋白質として、アレルゲンとして認識されないほど小さな分子構造になっているアレルギー用療法食)を1ヶ月食べて、少しずつ掻きむしりが減ってきました。現在は、牛肉が入っていないドライフードを中心に食べています。