各地の愛護センターの取り組み方
各地の保護センターでは、保護した動物を処分するのではなく、積極的に里親さんを探していく方向で動き始めています。
新しい里親さんに手渡す前に、里親さんの同意を得てマイクロチップを挿入することにも取り組み始めています。
愛護センターがマイクロチップを挿入して里親さんに渡すということは、センターに保護された場合は、必ず読み取りを行うという前提です。
マイクロチップを挿入して里親さんに渡す自治体が増えていけば、それだけ読み取りが日常的に行われるようになります。
川崎市動物愛護センター
川崎市では平成16年秋から全国に先駆けて、保護センターから新しい里親さんのところにもらわれていく犬や猫・フェレットなどにマイクロチップを入れて登録して渡しています。
マイクロチップを入れるためには費用が(実費で2,000円+AIPOの登録料金1,000円)かかりますので、新しい里親さんの同意を得てからになりますが、今のところほとんどの新しい飼い主さんはマイクロチップ挿入に同意してくださるそうです。これによって、もしまた保護されても、ちゃんと飼い主さんの所に戻れるようになり安心だ、というのが皆さんの感想です。
川崎市動物愛護センター:マイクロチップについて
3.マイクロチップについて
当センターから譲渡する動物については、原則としてマイクロチップを挿入してから譲渡しております。
そのため譲渡時にマイクロチップ挿入代金として、2000円の費用がかかる他、動物ID普及推進会議に郵送にて登録手続き(登録料1000円)をしていただくことになります。
マイクロチップについて詳しく知りたい方はわんわんレポート「マイクロチップについて」をご覧ください。
埼玉県も条例改正に
埼玉県(政令都市のさいたま市・中核都市の川越市を除く)も、川崎市に習って新しい里親さんの同意を得てからマイクロチップを挿入してから里親さんに手渡すよう条例を改正しました。
電話インタビューに答えてくださった埼玉県の動物愛護センターの方は、マイクロチップを入れることで、責任を持った自覚のある飼い方をする人が増えることを期待されています。
今後保護センターで保護されたすべての動物のマイクロチップを読み取らなければならないので、1年以内にすべての埼玉県の各所の保護センターにリーダーが設置されるとのこと。
※さいたま市は制令都市、川越市は中核市のため、埼玉県とは若干制度・やり方が違いますが、同じような取り組みを行っていくそうです。
埼玉県→保健医療部→生活衛生課→動物指導担当
平成17年度第4回県政モニターアンケート「ペット飼育」
(7)マイクロチップ装着による個体識別措置の必要性
その他の、すでにマイクロチップリーダーが設置されている全国の動物愛護センターでは、保護された動物は必ず読み取りを行っています。
※特に積極的に行っているのは、東京都・静岡県・福岡県など
ただし、持ち込まれた動物に関しては、所有者が自分の意志でその動物を手放すと理解されるので、マイクロチップの読み取りは行われていません。