2005年2月来日直後のLukeくん |
2005年2月に、イギリスから我が家にやってきたLukeくん。
彼にはマイクロチップが入っています。
検疫のためのマイクロチップ
ご存じの方も多いと思いますが、日本の検疫制度は2004年11月に変更されました。日本と同じ狂犬病が発生していない国や地域であるイギリスから日本に入国する場合は、到着40日前までの届け出や必要書類等がきちんと整っていることと、その書類に記載されている猫が確実に同一個体であるという証明ができるマイクロチップが入っていることで係留無しの短時間で連れ帰ることができます。
※その他狂犬病発生国からの入国/発生国への猫の渡航に関して、それぞれ別に必要な手続きがあります。しかし、いずれにおいてもマイクロチップの挿入が必須です。
それまで名前を聞いたことがある程度だったマイクロチップが、Lukeや、その前にフィンランドから来日したむーみぃにも入っていたことで、私には非常に身近になりました。
※猫が外国からEU加盟国へ入国する場合、またEU加盟国間を移動する場合は、マイクロチップ番号で認証する『ペットパスポート』のシステムが活用されています。フィンランドもEU加盟国なので、フィンランドからやってきたむーみぃはアニマルパスポートを持参しました。
マイクロチップの活用法
このようにマイクロチップの一番の利点は、世界にたった一つの番号が埋め込まれたチップを確認することで、他の誰でもない、その猫である、と証明できることにあります。
猫の戸籍と飼い主である証明
登録された番号は、【猫の戸籍や住民登録】と同じものと考えて良いでしょう。登録された番号があると、猫と猫の同居人(飼い主)は社会的に認められた関係を証明することができます。
マイクロチップのおかげで家に戻れた猫のニュースを目にしたことがありませんか?
動物病院に行くと、よく『うちの子を探しています』『猫を保護しました』という手作りのポスターを見かけます。
もし、誰かに拾われていても、マイクロチップが入っていることで番号が確認でき、本当の飼い主だと証明することができます。
マイクロチップを入れよう!
海外を行き来する事なんてないから、うちの子には関係ない-ではなくて。
入っている動物の数が少ないから、もっと増えてから入れることを考えても良い-ではなくて。
自治体や動物病院には、まだリーダー(読み取り機)が少ないから、入れていても意味がない-ではなくて。
マイクロチップが入っている猫の数が増えれば、否が応でも行政や動物病院はリーダー(読み取り機)を準備せざるを得なくなるでしょう。
保護された猫は真っ先にマイクロチップを確認され、入っていれば直ぐにおうちに帰れる-これが常識になるように!
マイクロチップのことを理解して-もし大切な我が家の家族と離ればなれになっても家に戻ってこられるように-あなたの同居にゃんにマイクロチップを入れませんか。
今回から5回に分けて、マイクロチップの大特集を掲載します。
1回目は、マイクロチップとはどんなものか?について。
2回目は、我が家のにゃんのマイクロチップ挿入体験記を。
3回目は、日本で使用することができるISO規格のマイクロチップを販売している4社のメーカーにご協力いただいたアンケートメールの掲載。
4回目は、全国の動物病院に送ったアンケートメールの集計を。
そして、最終回の5回目に、マイクロチップのメリット・デメリット、今後の展望などを掲載する予定です。
子猫にもマイクロチップ! |