マイクロチップ以外の個体識別方法

ボクたちにも入ってます!
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猫を個体識別するためには、様々な方法が考えられます。

・写真での確認:同じ色柄の猫、たくさんいます。同居人には、確実に「うちの子よ!」とわかっても、他人にはその違いがわからないでしょう。
年数が経ったり、ストレスで面変わりしていたら、同居人にも確実な判断が難しいケースもあります。
・首輪に迷子札:はずれてしまったら確認のしようがありません。
・タトゥー(入墨):誰が見ても確認はできますが、外見上の変化に抵抗感を持つ方が多いのでは?また、耳の内側に入れた場合、もし喧嘩や耳血腫などで、耳が変形してしまうと読み取れなくなる可能性があります。

マイクロチップは世界でたった一つの番号がキーになり、通常考えられる猫の寿命以上の25~30年の耐用年数があるので、現時点では一番確実な個体識別法として有効と思われます。

マイクロチップとは?

ライフチップのマイクロチップ
ライフチップのマイクロチップ

マイクロチップは、生体適合ガラスで覆われた直径約2mm、長さ約11~13.5mm(メーカーにより若干大きさに差がある)の円筒形で、小型集積回路(IC)に
・国コード(最初の3桁/日本のコード:392)
・動物種コード(2桁/猫の場合は伴侶動物なので:14)
・メーカーコード(2桁:会社により異なる)
・個体番号(残りの8桁)
からなる15桁の数字(ID番号)が記録されています。

日本ではISO規格(ISO: International Organization for Standardization、国際標準化機構)に則したものを使用すると定められていて、これが15桁のユニーク番号=世界でたった一つの番号となります。

ISO規格準拠;
ISO11784【動物用電子識別コード体系】15桁のデ-ターの様式(マイクロチップの情報に関する規定)
ISO11785【動物用電子識別-技術用件】ISO規格準拠の周波数は134.2kHz(キロヘルツ)リーダー(読み取り器)とマイクロチップの周波数に関する規定
この2つがそろって、ISO規格準拠を満たす。

ISO規格のマイクロチップは、現在すでに米国以外のほとんどの国で使用されています。
※なぜアメリカがISO規格のマイクロチップを使用していないのか:
アメリカでのマイクロチップの歴史は非常に古く、最初は主に家畜用として販売されていて、規格はそれぞれのメーカー独自のものでした。
その後世界的にマイクロチップが普及し始め、家畜だけでなく伴侶動物(コンパニオンアニマル)への使用が拡がってきました。

ヨーロッパ、カナダ、オーストラリア、アジア各国はISO規格で統一を図りましたが、それ以前から独自の路線で進んできたアメリカ国内の多くの動物には、ほとんどISO規格でないマイクロチップが採用されています。
また、ISO規格に統一を図るとヨーロッパの企業が参入してくるので、アメリカは国内の自分たちのマーケット(市場)を守るために、特許法を盾に取りなかなかISO規格化を認めようとしていないのが現状です。

現在のアメリカのマイクロチップ産業は、AVID社とホームアゲイン社が独占状態にあります。ホームアゲイン社のマイクロチップの製造元はデジタル エンジェル社(旧社名:デストロン フェアリング社)で、日本他各国にISO規格のライフチップという名前のマイクロチップとそれ専用のリーダー(読み取り機)を販売しています。
AVID社もAVIDマイクロチップIIというISO規格の商品を販売しています。

15桁のISO規格の商品を海外向けに製造販売しているにもかかわらず、自国のマーケットを守るために、世界統一規格を認めないのは、なんとも。。。
動物の諸外国との行き来や動物たちの利益を優先して考えると、早急にISO規格(世界基準)に統一されることが望ましいのですが。
※ちなみに、日本の検疫所は数種類のリーダーを用意しており、アメリカの非ISO規格の10桁のマイクロチップも読み取ることが可能だそうです。
しかし、非ISO規格のマイクロチップを挿入して帰国する際には、可能であればそれ対応のリーダーも一緒に購入して持ち込まれることをお奨めします。万一、検疫所で読み取ることができなかったら、その子はながぁ~~い係留生活をおくらなければならないかも…。

マイクロチップの種類や挿入位置について→