リプトンくんが拾った子猫
リプトンくんにべったりの赤トラくん photo by Dr.Ishida |
庭に子猫が来て、にゃ~にゃぁ~鳴くんですよ。
でも、外の猫を家の中に入れることはできない。レミーもリプトンも完全室内飼いでウイルスフリーでしたから。
リプトンは非常にその子猫を気に入って、家の中に入れてやってくれ、ってせがむんですね。鳴いているのを見ると可哀想なんで、最初は外にフードを置いて食べさせて、そのうち手から食べるよう懐かせて、家の中にフードを置いて入ってきたところをがばっと捕まえて直ぐに採血ですよ。
調べてみたら、外の猫だったけどウイルスフリーだったので、そのまま自宅に入れて一緒に生活することにしました。
その時点ですでに生後3~4ヶ月くらいで、外で生活していたので、彼のテリトリーは外なんですね。
家の中に慣れても、どうしても外に出たがる。1日1回、必ず外に出せ!ってうるさく鳴きます。
去勢手術してから、1日1回外に出して、どのような行動を取るか見守ることにしました。毎日外に出しては、ウイルス検査を行って(笑)。
最初の頃は1時間以上、家の周りの自分のテリトリーを見回っていましたが、外にいる時間が30分~15分と徐々に短くなっていく。
彼にとって、家の中が自分のテリトリーの多くを占めるようになってきたんですね。
で、その後引っ越ししたので、それを機会に一切外に出さないようにしましたが、引っ越しのどさくさで、新しい家を自分のテリトリーにするのが忙しくて外に興味を示さなくなりましたね。
その子は赤トラの男の子で、外にいる間『赤トラ』って呼んでたので、そのまま名前になりました。
赤トラはリプトンに拾われたようなものなので、リプトンが好きでね。
リプトンが、家の中のルールを赤トラに教えてくれました。
レミーは、ちょっと距離を置いて赤トラと付き合ってました。
レミーは元々、我が道を行く、タイプだから。
赤トラは何にでも興味を示すタイプ。リプトンは雄だったけど、ホントに良く面倒を見てましたよ。赤トラはいつもリプトンにくっついていた。
リプトンが1999年に13歳で慢性腎不全で死んだ後は、特に他の猫に危害を加えられるわけでもないのに、誰かについてないといじめられると思って不安に感じるようで、今は私がいるときはいつも私にくっついてます。
赤トラはもうじき18歳になります。
痩せてきているけど、元気ですね。人見知りをするので滅多にお客さんの前には出てこない。留守の時は、南里さんにペットシッターを頼んでいるんですが、彼女は5年間来てくれていて一度も姿を見たことがなかった。それが先日初めて赤トラの写真撮影に成功したんですよ。
女性の声のトーンが特に苦手なのかも知れないな。
岩田:
今回私がおじゃましたときも、残念ながら赤トラくんの姿を拝見することは叶いませんでした。。。残念。
ペットロス
レミーくんを失った後出会った、レミー(2)くん photo by Dr.Ishida |
レミーは1998年、12歳の時に慢性腎不全で亡くなりました。
そのころは、今に比べると猫のフードの質もあまりよくなかったからね。
自分の責任において、最初に同居し始めた猫が亡くなったわけで。
人生の伴侶を失ってしまったような消失感です。
次の伴侶を持ちたくない、と思う人もいるでしょうが。。。
元々、人間と猫とは同じライフスパンの動物ではないので、先に逝くのはしょうがないと思います。
ちょうどそのタイミングに、診療を行っている赤坂動物病院に捨てられた子猫が持ち込まれてきたんですよ。子供がいじめられていたのを保護して連れてきたんですけど、目がぱっちりして非常にかわいらしくて、レミーと同じように顔や手足に白が入った焦げ茶のトラ猫で、レミーを亡くしたばかりの僕にはレミーに生き写しに見えたんですよ。
だから、僕が自宅に連れ帰ったの(笑)。
名前もレミー、ってつけましたよ。
でもね、成長してくると初代レミーとは全然似てない(笑)。
あのときはレミーを失った後で、そっくりだ!と思ってたんだけどね。
2代目のレミーは、すごく控えめで優しい性格です。人には絶対に危害を加えないですね。
おもちゃで遊びたいときは、自分で運んできて遊んで、って誘う。
そ、持って来い猫ですね。
ちょっとしたいたずらはよくやりますけど。
→レミーくんにインタビュー
ボクはお父さんが大好きなの。先生のこと、お父さん、って呼んでます。
お父さんが映画観たりしてるときは、必ず膝の上にいきます。
お父さんが映画に夢中になっている時も、片手はボクの頭の上に置いてくれて、そこにスリスリしているときが一番幸せだにゃ。