避難所にネコを連れて行けるの?

避難が必要となったときに、ネコも一緒に避難所に連れて行くことは可能でしょうか???
犬の場合は、まだ対応の方法があるようですが、果たしてネコはどうでしょう?

避難所の中に動物を持ち込むことはほとんどの場合難しいと覚悟していた方がいいと思います。不特定多数の大勢の人たちとの共同生活ですから、動物を好まない人もアレルギー等の病気を持っている人もいるはずです。飼い主にとっては大切な家族でも、ネコが苦手な人にとってみたら、気持ちは理解してもらえたとしても受け入れることは難しいことであり、場合によっては、非常時にネコどころじゃないでしょう!と感情を逆撫ですることにもなりかねません。
様々な人たちがストレスを抱えた状況の中で、すべての人がネコを好意的に受け入れることは出来ないのが、現実です。

新潟中越地震でもペットと共に避難をされた方の多くは、自動車の中でペットと一緒に窮屈な生活をせざるを得ない状況があったようです。
もし、車があって、車に入れる状態であれば、車内で生活をさせることが、とりあえず出来るひとつの選択かも知れませんね。
ということで、万が一の時のために、車の中に1週間分のキャットフードや仮設トイレ、トイレ砂(ペットシーツ:これは人間にも役に立ちそうです)、水などをネコのために用意しておくと、もしもの時に役立てることができるかもしれません。

ただ、動物へのケアも災害が起こる度に見直され、ペットの一時預かりや相談を受ける体制も整いつつあるようです。もし、ネコと一緒に避難しなくてはならない状況になったとき、正しい情報をいかに得て利用できるかが大切になります。自分の住んでいる地域の都道府県庁等自治体に問い合わせるなど、事前にわかる情報は調べておきたいものです。

「もしも」の時のために日頃から準備しておきたいもの/事

いつでも持ち出せるところ(数カ所・室内と室外、車の中などに)に

・フード:ドライフード、缶詰も3-4週間分は常にキープしておきたいところ。また、お気に入りの特別食でないと食べない、ということでは困りますので、一般のドライフードを食べてくれるネコに育てておく必要があります。緊急時に、この食餌以外食べない、と食わがままに育ててしまっては、もしもの時困るのは本にゃんです。
・水:最低でも1週間分の飲み水は確保しておきたいです。また、屋外に溜水ができるスペースがあれば(ゴミ箱用のポリバケツなどでも)水をためておきましょう。
・ケージ:倒壊のおそれがない家であれば、避難所に連れ込むより、家の中のケージにネコを閉じこめてトイレ、水、餌を置いて避難所に飼い主だけが避難する方が良いかも知れません。
その状態であれば数日間飼い主が面倒を見られなくても、ネコは生き延びることができます。
・キャリーバック:1匹に1個は必要です。もしいざ担いで走って逃げる、となると、ソフトケースなどで背負えるタイプが便利でしょう。
・ハーネス:つけても平気なネコであれば、それに引き綱を。
・洗濯用のネット:もしキャリーに入れられなかったら、もし、キャリーがなかったら。。。暴れてしまうネコ自身を傷つけないために、洗濯用のネットが代用できます。
・救急セット:簡単な応急処置程度できる薬品を揃えておきたいです。包帯やガーゼなどがあれば、外傷にも役立つでしょう。
・ペットシーツ、たたんだ段ボール箱、ゴミ袋、タオルなど:たくさんあればトイレの代わりにも使えますし、臨時の防寒具やベッドにもなるでしょう。
・飼育メモ:お世話になっている獣医さんの連絡先やネコの身体的特徴、写真があると識別に役立つかも知れません。ワクチンの接種記録なども。
・ワクチン接種:定期的に行っておきましょう。もしネコが放浪しなければならなくなっても、ワクチンを接種してあれば防げる病気があります
・首輪・迷子札:完全室内飼いされているネコには、元々あまり首輪をつけませんが、もし放浪しなければならなくなったときのことを考えると首輪に迷子札がついていれば識別しやすいのになぁ、と思います。
しかし、猫の習性を考えると首輪や迷子札はあまり実用的とは思えません。
自分のネコかどうか確認するために一番確実な方法は、マイクロチップです。
欧米ではかなり一般化されて、ユーロの国同士では動物の行き来のためにマイクロチップで個体を識別し、アニマルパスポートを発行しています。日本の検疫制度も変更になり、マイクロチップで個体識別できないネコは輸入できなくなりました。

マイクロチップを入れるのは太い注射器でチップを埋め込む程度の軽い処置なので、ネコ本にゃんには、それほどの負担にはなりません。(チップ本体は爪楊枝程度の太さで長さ5mm程度の円筒形)
しかし、日本でマイクロチップの普及度はまだまだ低く、その原因は、マイクロチップを入れても、それを識別するための読み取り機械の数の少なさ、管理しているデータセンターがそれぞれに別方式のデータとして管理していることなどがあげられます。
データ規格が統一されて、地方の獣医師会レベルに読み取り機が普及すれば、これ以上確実な個体識別方法はないわけですから、早急な普及が望まれます。

室内の危険度チェック

室内を見回して目の高さより上にある不安定な状態で乗せてあるものは降ろす、家具を固定する、ガラス窓を補強するなど。常日頃からネコのいる環境を見渡して、危険度のチェックをしてみてください。
ガラス窓などは割れるとケガをしたり、ネコが飛び出してしまう可能性が高いので、シールを貼るなどして割れない工夫を。背の高い家具は天井に固定して倒れないように。
ホームセンター等の地震対策コーナーには様々なグッズが揃っています。観音開きの食器棚等の扉が開いて中の食器が飛び出ないように、棚の小物が滑るのを防ぐもの、TV等の重いものも滑りにくくするもの等々、一度チェックしてみてはいかがでしょう。

また、 長期間に渡って家に帰れない場合も想定されます。もし仮に他でネコを預かってくれるような「ネコつながりの友達」がいれば、こんな時心強いかも知れません。

いざというときのために、大切な家族の一員であるネコたちが少しでも安全に生き延びられることを願って、今できる事から始めてみませんか?


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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。