記事:前ガイド戸松 佐恵美 |
シリーズ第三弾は、小さな豹のような野性味溢れる「オシキャット」です。
この猫はガイド宅におります故、ブリーダーサイドからではなく、飼い主サイドからの記事になります事を予めご了承下さい。
最初に、いきなり横道にそれる話題ですが、私が何故このオシキャットを入手するに至ったかをお話します。
うちには二匹のオシキャットがいます。同腹兄妹でオスはシルバースポットのC.C.、メスはチョコレートスポットのま~ちです。この二匹が来る前にはうちには黒猫の桃太郎と栗之助という同腹兄弟がおり、この二匹が猫の割に大きく、よく「黒豹の子供みたい」と言われていた事もあり、友人宅で雑種の豹柄の猫を見てすっかり魅せられてしまい、豹柄の猫が欲しいなぁと思うようになりました。当初は豹柄の雑種の里親探ししている猫を探していたのですが、やはりなかなかいず、半ば諦めておりました。
そんな折り、その当時うちにいたみんとと言う雑種のグレー猫が腎不全でこの世を去り、哀しみに暮れる毎日を送っている所に、たまたまオシキャットのブリードをされている方が、上記のような私の状態を知り「みんとちゃんの代わりには決してならないでしょうが、うちの子が少しでもとまとさんの心を慰める役に立つなら、是非もらって頂けないでしょうか」と連絡してくださいました。
色については(4)で詳しく述べますが、その時に生まれた子猫はシルバーもチョコレートもシナモンもいて、散々迷ったのですがどうしても決められず、ブリーダーさんと相談して、結局二匹頂く事になってしまいました。シナモンには既に仮予約が入っていると聞いた為、シルバーとチョコレートの兄妹を頂く事になりました。
名前の由来は、豹柄→チーター→水前寺清子さん→C.C.(レモン)&(365歩の)ま~ち、です・・・。
◆目次◆
1)オシキャットの歴史
2)性格について
3)鳴き声について
4)色について
5)他の猫との相性
6)オシキャット飼いから一言
1)オシキャットの歴史 |
オシキャットはアメリカのミシガン州に住む、ダリー夫人によって1964年に生み出されました。
ダリー夫人は、アーグティータビーという1本の被毛の中に明暗の帯のある種類か、シャム猫のような、耳と顔と尾と四肢にポイントのある猫を生み出そうと、アビシニアンとシャムを交配させました。
1回目の繁殖では全てアビシニアンが生まれ、その中の1匹とシャムを交配させた所、被毛に明暗の帯のある(つまりアーグティータビーの)シャムと、アイボリーにゴールドの斑点のある猫が誕生しました。
この猫こそがオシキャットの第一号の猫です。
その後も交配は繰り返され、ブリーダーのトム・ブラウン氏により、種が固定され1966年に「オシキャット」として正式に登録がなされました。
「オシキャット」と言う名前は「山猫」という意味の「オセロット」と「交配を繰り返した結果生まれた猫」という意味の「アクシキャット」を合わせて名付けられました。
2)性格について |
野性的な外見とはうらはらに、とても人懐こい性格です。C.C.はベタベタ甘える猫ではありませんが、淋しくなるとやって来てさりげなく甘えます。ま~ちに至っては顔が見えている間中「撫でて~」と要求し、無視していると腕に顔をこすりつけて顔を覗き込んで、撫でるまで鳴きます。
ただし、どちらも抱っこはあまり好きではないので、これは種による性質なのかもしれません。
猫紹介などでオシキャットの性質を見ると「警戒心が強い」とよく書いてありますが、猫は本来警戒心が強い動物だと想いますので、特別オシキャットだけが警戒心が強いとは想いません。
ただ、大きな物音などに敏感ではあります。