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野良猫から地域猫へ 猫とヒトとの豊かな共存の為に(2ページ目)

猫を介して人と人とに諍いが起きる事があります。猫とヒトとが共存して行くには何が必要なのか、猫嫌いの方にも読んで欲しいです。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

まず、第一に「外に出さなきゃ可哀想だから」と言うのが、自分の家での勝手なルールである認識をしましょう。そうすれば、迷惑をかけた時におのずと「ごめんなさい」と素直に言えると思います。
万人の人に「猫がやった事なんだから」と大目に見てもらう事を期待するから、いざこざが起こります。
その子がいくら自分の家の可愛い○○ちゃんでも、他人から見たらただの迷惑猫だという意識を持ち、迷惑をかけたら飼い主の責任としてきちんと詫び、繰り返さない様に方法を講じてください。
周りの人はそういう「誠意」でしか動かせません。

また、これだけは絶対に忘れて欲しくないのですが、猫という動物はお腹が空いていなくても小鳥や金魚を狩ります。これは猫科の動物の本能なので仕方がない事なのです。
けれど、「仕方がない」のは動物界だけで、あなたが猫を可愛いのと同じ様に愛情を注いでいる小鳥や金魚やハムスターを殺されてしまった人には「仕方がない」は通用しません。
考えても見てください。近隣にシェパードを放し飼いしている人がいて、その犬にあなたの猫が食い殺されたとしたら。そして、そのシェパードの飼い主が「犬は猫を襲うものだから仕方ない」と言い、それなら繋いで飼うべきだと言ったら「自由にしてやらなきゃ可哀想でしょ」と言われたらどう思うのか。
それこそ「飼い主のエゴ」だとは思わないでしょうか。
こう考えたら「同じ種類の動物を買って返すからいい」って事ではないのがよく分かってもらえると思います。

なお、前述の毒饅頭のケースですが、ハッキリした証拠がなければ訴える事はできません。
また、証拠が揃って訴え、勝った所で残念な事に今は猫を殺しても「器物破損」で「100万円以下の罰金」です。殺された命は戻って来ないのに、です。

こうならない為に、自分の飼い猫の命は飼い主さんが守りましょう。
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