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キャット・ロス(2ページ目)

生きとし生けるものとの生活で、決して避けて通れない「死」。猫にまつわる死についてのあれこれと、愛するものを失った時にどうしたらいいか。猫の死に責任を感じている方は是非読んで下さい。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

病気で亡くなる猫さんは、病院に入院中に亡くなってしまう子もいれば、病院に搬送中に亡くなってしまう子、また自宅で闘病しながら亡くなる子、と様々でしょう。
お別れに立ち会える事は、心理的に「死」を受け入れ易くはなりますが、死の瞬間を見る事によって心に深いキズがつく事もまた事実です。
よく、「病院に預けたまま、逢えずに死んでしまった」と後悔している方からメールを頂きますが、基本的に猫という動物は「亡骸を見せない」という本能を持っている様です。
外飼いしている子がいつの間にか帰って来なくなったな、と思ったら縁の下で亡くなっていた、と言う話はよく聞く話です。
昨今では完全室内飼いの方も多く、猫は亡骸を見せたくなくても見せざるを得ない環境になっておりますので、入院先で飼い主さんを待たずに亡くなる、と言うのはその子が「死ぬ所は見せたくない」と思ったからではないかと私は思う様にしていますし、相談された時にはそう答えています。
また、不治の病気の場合、「安楽死」を選択肢に入れる場合がありますが、これについては飼い主さんの思う通りでいい、と私個人は考えます。
私自身は猫は自然界にいたら安楽死は考えられない訳ですし、最後まで力をふりしぼって「生きよう」とする姿を見ているので、見ていてどんなに辛くても安楽死だけはさせまいと思ってはいますが、それであっても亡くなった後には後悔が残ります。苦しみを長引かせただけだったのでは、と思う訳です。これは安楽死をさせてもおそらく同じでしょう。もしかしたら生きたかもしれないのに私が殺した、と自分を責めていらっしゃる方も時々見かけます。
自然界では安楽死はなくても、今の医学では安楽死させてやれるのだから、苦しませるだけなら安楽死を選びたいと言うのは立派な愛情です。その道を選ばれたのなら後悔をしない事が、猫さんへの供養であろうかと私は思います。
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