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愛犬の健康と互いの絆に『プレイズタッチ』(3ページ目)

愛犬の健康、そして互いの関係。これは飼い主にとって最大の関心事。体にも心にも訴えかけるものがあれば日々の犬との生活に使えるのに……。そんなあなたにご紹介します。山田りこさん考案の『プレイズタッチ』。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド

「大好き!」のルーティン / 1:全身のストローク

頭から背筋を取って腰へ
まずは手を柔軟にして、手の平全体で頭から尻尾の先までを撫でる。手を動かすスピードは、ゆっくりでもなく、早くもなく、中庸なスピードで。この全身のストロークは、“これからタッチを始めるよ”という合図にもなるもの。

腰から尻尾へ
手の平全体を使って輪郭にそって軽く撫でていく。これから行う全てのタッチにわたって、ポイントは圧をかけ過ぎないということ。手の平・指の重さ以上のものはかけない。


尻尾の先までタッチ
尻尾の先までスッと撫でていく。犬の体温を感じたり、腫れているところはないか、どこか痛がるとこはないか……など、毎日手を通して感じることにより、飼い主自身敏感に犬の変調に気づくようになれる。まさしく、“手で見る”という言葉がぴったり。

肩から前脚へ
次は、肩から前肢へ、同じように手の平で撫でる。この時、もし犬が寝ていたら、片側だけでもOK。




足先までタッチ
足の先までスッとタッチ。最初に行うこの全身のストロークは、犬の輪郭を撫でるといったようなイメージで。




腰から後肢へ
前肢の後は、後肢。腰から後肢を撫でていく。犬はこうしてストローク(軽く撫でること)されることにより、リラックスして気持ちも穏やかになる。



後肢の先までタッチ
後肢の先までを軽く撫でる。こうして体をストロークすることにより、身体意識が向上し、肉体と感情・精神面とのバランスもとれていくようになる。結果的にはそれが犬の自信に結びつくということ。全身のストロークはとても大切で、身体機能が低下しがちなシニア犬には特にお勧めだそうだ。

2:首周りのスクィーズ(小型犬4~6回/中・大型犬6~8回)

大きく皮膚を持ち上げる
親指と4本の指で首周りの皮膚を大きくつかみ、揉み上げる感じで持ち上げて「1、2」と数えた後、そのまま手も一緒に下ろすつもりでふわっと元に戻す。静かな、ゆっくりとした一定のリズムで行う。皮膚をつまんでしまうと痛みを感じるので注意。

ふわっと手も下ろす感じで戻す
犬は意外に首周りが緊張しているもの。筋肉の緊張をほぐすことでリラックス感を与えることができるのと同時に、このスクィーズを行うことで筋肉組織に酸素を与え、血の巡りをよくして体に不要なものをデトックスしていく。つまり、体の循環をよくすることができるのだ。

3:首周りのサークルタッチ(小型犬4~6回/中・大型犬6~8回)

時計回りに8回
2のスクィーズの後、同じ場所に手を置いたまま、4本の指で軽く時計回りの小さな円を8回描く。これを首周り全体に施す。指の腹全体で円を描くようにし、親指は軽く添えているだけ。

次のページでは、耳のタッチに移ります。
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