羊毛と犬の毛から作れる“愛犬の分身”(4ページ目)

夢はフリースドッグでショートムービー作り

イタズラのネタを探しているのか？　こういう感じのフレンチ・ブルドッグ、確かにいるかも（笑）。

作り手の想いや技量によって、様々な姿を見せてくれるフリースドッグ。SINCOさんはどんなことを思い、日々フリースドッグと向き合っているのでしょう？

「正直なことを言うと、もっとリアルな犬の仕草に近づけたいという気もするのですが、フリースドッグの場合は素材の柔らかさから、リアルとお人形っぽい感じとの中間にある微妙な線がしっくりくるようです。リアルにいき過ぎず、やや幼児体型を維持したままほんわかした雰囲気が作り出せたらいいなと思っています。また、フリースドッグを作って下さる方々には、ご自分の愛犬の表情や仕草を一つずつ思い出す、その時間を楽しんで頂けたら最高ですね」（SINCOさん）

昨年の秋、『Newsweek誌日本版』において「世界が尊敬する日本人100人」のうちの一人として選ばれたSINCOさんですが、犬達、そして作品に対する想いは初心のまま変わらず。フリースドッグ同様、とってもほんわかとして優しいムード漂うSINCOさんだからこそ、その手から生まれる作品の数々は多くの人の心を捉えるのでしょう。

夢はフリースドッグでショートムービーを作ることだとか。近い将来、動くフリースドッグを目にできるかもしれませんね。愛犬の毛を使って、愛犬の分身とも言える“子”を作れるフリースドッグ。時代を越えて、一つの文化として根付くことを願いたいガイドです。

では、次々回Part２の記事では、SINCOさんにフリースドッグの作り方を実際に教えて頂きます！　お楽しみに！

⇒“世界でただ一つ”フリースドッグの作り方


関連ホームページ：
SINCO web.com
SINCOさんの作品が見られる他、作り方のポイントやお教室、製作キットなどの情報があり。

フリースドッグの楽しさがいっぱい！　SINCOさんの著書「Fleece Dog」

SINCOさんの著書：
Fleece Dog（文化出版局、\1470税込）
Sweet Fleece Dog（集英社、\1785税込）
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