ペット保険に加入している人は今後を確認済み?
アンケート結果では、加入済みの人は意外に多いものの、興味があっても未加入という人が最も多かった。 |
改正対象となったペット保険にすでに加入済みであった人は、契約先から今後のことについてきちんと説明を受けたでしょうか? もしくは、今後の変更点などについて確認済みでしょうか? まだ何もしていないという方は、念の為に確認をしておくといいでしょう。これまでの掛け金が無駄になるなどというようなことがないように。
これから加入を考える人は……
私はある仕事で、毎月病気やケガ、高齢など様々なものを抱えつつも頑張っているコ達の飼い主さんにお話をお聞きしているのですが、必ず入れる質問の一つに、「ペット保険に入っていますか?」というものがあります。これまでお話をお聞きした中では、実際にペット保険に入っている、そしてそれが活用できたと答えた飼い主さんの数はとても少ないものでした。それに対して圧倒的に多いのが、必要性を感じる、興味はあるものの実際は入っていないという答え。この【All About犬サイト】で独自に行ったアンケート結果では、「愛犬のためにペット保険に入っていますか?」という問いに対し、「入っている」が43%、「今ひとつよくわかない、もしくは納得できるものがないので入っていない」が50%、「興味がない」が7%でした。
この結果からも多くの飼い主さんがペット保険の必要性を認めていることがわかります。これまで加入を躊躇していた人にとっても、ペット保険業界が大きく改変されたこの転機は、一つの判断材料を提示してくれたとも言えるのではないでしょうか。
チェックポイント
では、最後にそのペット保険を選ぶ際のチェックポイントを幾つか。■まずは、ペット保険を取り扱う会社や業者が『保険会社』であるのか、『少額短期保険業者』であるのかをチェック。このどちらかであるなら法律の背景や財務内容の問題はクリアできていると考えることができる。併せて経営状況、加入者数などをチェック。
■保険にも種類があり。「定率保障」「定額保障」「実額保障」、それぞれの特長を理解して、自分と愛犬に合ったものをチョイス。
・「定率保障」=ペットの治療にかかった費用に対し、50%、70%など一定の率の給付金が支払われるもの。ただし、上限額があり。人間の健康保険のようなイメージ。対応する病院であれば、支払いの場で割り引かれた金額だけを払えば済む。
・「定額保障」=かかった費用に関係なく、入院につき一日6000円など一定の額が給付されるもの。保険会社に診断書などを送って申請する形。
・「実額保障」=保障限度額が設けられており、その範囲内で実際かかった費用を補償するタイプ。
■加入できる年齢や条件をチェック。
■申請をする際には審査が行われるので、それに通らないと給付金が下りないことも。どんな条件であると給付が受けられ、また逆に受けられないのかも要チェック。
■解約返戻金があるかどうかもチェックを。
■保険期間や保険料の支払い方法、各規定の金額などを細かくチェック。
■1社のみでなく、できれば数社を比較検討。
■疑問や質問に対して、細かく親切に対応してくれるか。 etc.
当【All About】で『損害保険ガイド』として活躍なさっている平野さんからコメントを頂戴しました。
「タイムリミットまでの間にどうなるかわかりませんが、保険会社にしろ、少額短期保険業者にしろ、いずれにしても現時点では業者の数が少ない。言い換えると選択の幅が少ないということです。加入によって受けられる補償と掛け金とのバランスが見合うかどうかがポイントになると思いますが、もしペット保険を使わないなら預貯金などを増やしてカバーしていくことを考えておいた方がいいでしょう。またきちんと病気などの予防を行うことも重要です」ということです。
ペット保険業界が新たな時代を迎えた今、自分と愛犬に合ったものを上手にピックアップして、少しでも安心できる生活を送りたいものですね。
参考資料:
『金融庁ホームページ』<少額短期保険業制度について~移行期間終了に伴う注意点など~>
監修:
All About「損害保険」ガイド 平野敦之さん
平野さんがペット保険について、わかりやすく解説なさっていますので、こちらの記事も是非お読み下さい。
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