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関西大学、50年後を見据えた大学改革(2ページ目)

関西の名門私大の一つ関西大学。120周年を経て、大きく飛躍しようとしている関西大学の魅力を解剖していく。

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

手厚い就職支援と約98%の就職率

最近就職後、3年以内に辞めてしまう卒業生が多いことにどの大学も悩んでいる。関西大は早い時期から、インターンシップ制(企業や学校での研修制度)を導入。3年次に就職を希望する企業や学校などで実習をしている。その実習先は367団体におよび、多くの学生が参加している。そして手厚い就職支援で有名だ。JR東京駅前に関西大は東京センターを設置し、関東方面での就職活動を支援している。

2007年度の就職率は97.8%(男子97.9%、女子97.6%)という高い数値を見れば、就職がよいことは一目瞭然。従業員3000人以上の巨大、大企業への就職が全体の70%を超えているのは素晴らしい。特筆すべきなのは、近畿が約48%で関東が約40%もあることだ。関西大の卒業生が全国で活躍していることがよくわかるだろう。松下電器産業の代表取締役大坪文雄氏をはじめ、様々な分野で要職に就いている卒業生も多い。 

関西大の受験対策

関西大はこの5年ほどの間に、大きく問題傾向を変えてきた。それももちろん大学改革の一部である。先述の松並さんによれば、関西大の求めている学生はずばり、「総合的理解力」のある学生だという。

その意味で、最近はどの教科においても考えさせる良問が増えているといえる。単なる下線部の前後だけでわかるような問題ではない。小手先のテクニックではなく、本当に「読める」力を優先させるべきだろう。また科目間での不公平を是正するために点数調整も行われているので、どの科目でも安心して受験してほしい。

センター利用、センター併用、学部個別日程、全学部日程、後期日程と受験する機会はかなりある。最後まで諦めないで、できるだけ受験する機会を増やすといいだろう。前期日程で落ちても、後期で合格する学生もいる。受験がすべて終わるまでが勝負だ。

改革を断行し、改革の手をゆるめない関西大は50年後更に発展し、日本をリードする大学の一つになっていることだろう。



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