早稲田、関西進出へ

早稲田大学
推薦・AO入試は国公立大から早稲田・慶應のような私立難関大で幅広く行われている。実際の入試準備より少ない労力で合格が可能
早稲田大学は、2009年度から大阪にある摂陵中学・高校を系属校化した。別法人であるが実質経営は早稲田大学によるもので、理事なども早稲田大学から派遣される。天下の早稲田大学が大阪に進出するのかというと、一定レベルの生徒の質を保つためだ。

現在でも関西圏からの受験者は合計しても数パーセントにすぎず、まだまだ開拓する余地があると考えたのだろう。歩留率(定員に対して何倍かを合格させ、実際に入学してくる割合)を読み間違えると、文部科学省からの助成金を削減させられるばかりでなく、新規に開設する学部学科の開設が認可されなくなる。

学部学科の新規開設や、既存学部の改組改編をすると受験する学生が増える。単純に考えても、10万人受験者があれば35憶円の収入となる。日本の大学では、生徒からの学費と受験費用は大学の運営費として不可欠のものである。

この点で、推薦・AO入試も大学にとって重要なものとなる。文部科学省は現在、定員の50%までは推薦・AO入試でとってよいとしている。つまり50%までとれるだけとっておいて、実際の入試で合格者を制限すれば、大学の質を維持することも可能になるし、歩留率を読み間違えることもなくなる。

このように、推薦・AO入試は大学にとって実際の入試以上に重要な意味を持ってきている。特に現役の高校生は積極的に受験することを考えたほうがいいだろう。大学としては一定レベルの学生をとりたくて仕方がないのだから。

>>推薦・AO入試とは?>>